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2015.09.30

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八木原督真さん(理工・博士前期1年)の研究発表が、第16回日本感性工学会大会「優秀発表賞」を受賞(学年は当時)

八木原督真さん(現在、理工学研究科マネジメントテクノロジーコース2年。発表当時、同研究科同コース1年・天坂格郎教授研究室所属)が、2014年9月4日(木)~2014年9月6日(土) に中央大学 後楽園キャンパスで開催された「第16回日本感性工学会大会」での研究発表で「優秀発表賞」を受賞しました。

同賞は、前年度に開催された同大会(年1回開催)の若手研究者による研究発表の中で、日本感性工学会が「発表内容」「発表技術」「発表態度」「質疑応答」の審査項目について審査した結果、優秀と認めた研究発表に対しておくるものです。第16回大会では、270件の研究発表があり、うち10件に同賞がおくられました。
受賞した研究発表は、「クラシックバレエの芸術性評価に関する一研究」です。
クラシックバレエのコンクールでは採点基準が明確に示されていません。採点は、技術点、芸術点の2項目で行われますが、判断の基準は未だに個々の審査員の主観に委ねられており、バレエにおける良し悪しは明らかになっていません。また、コンクール参加者(ダンサー)も何が評価されるのかを明示されないまま指導を受けコンクールに参加しています。その結果、コンクールにおけるダンサーの演技の良し悪しについてのフィードバックは行われず、コンクールの目的が「技術向上の教育」にもかかわらず、大きな矛盾が生じています。
そこで八木原さんは、クラシックバレエにおいて「何が良く、何が悪い」という客観的な基準をつくることに価値があると考え、「コンクールにおけるダンサーへのフィードバックの簡略化とそれによる今後の技術の向上」と「指導者の教育方法の明確化によるダンサーの技術向上」を目的とした評価の基準モデルを構築しました。(クラシックバレエの評価基準について一例が示されたことにより、今後、クラシックバレエの評価基準に関する研究の進展が期待されます。)
八木原さんの研究は、発表内容が優れていたことやプレゼンテーションのわかりやすさ等が優秀発表賞にふさわしいと評価されました。
2015年9月1日(火)、文化学園大学 新都心キャンパスで行われた第17回同大会で授賞式が行われました。