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賈 軍軍助教(理工 化学・生命科)のポスター発表が、TOEO-9(透明酸化物薄膜に関する国際会議)で「Silver Poster Award」を受賞

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2015.11.9

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賈 軍軍助教(理工 化学・生命科)のポスター発表が、TOEO-9(透明酸化物薄膜に関する国際会議)で「Silver Poster Award」を受賞

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賈 軍軍助教(理工学部化学・生命科学科 重里有三教授研究室所属)のポスター発表が、2015年10月19日(月)~21日(水)、つくば国際会議場で開催された透明酸化物薄膜に関する国際会議(The 9th International Symposium on Transparent Oxide and Related Materials for Electronics and Optics; TOEO-9)において「Silver Poster Award」を受賞しました。

今回で9回目となる同会議は、光エレクトロニクスや環境技術分野で必要不可欠な機能性酸化物薄膜に特化した国際会議で、同賞は、同会議内で行われた優れた研究発表に対しておくられるものです。今回の会議では、63件のポスター発表があり、うち2件にGold Award、4件にSilver Awardがおくられました。


賈助教の研究発表タイトルは、“Sn-doping Induced Structural Changes for Sputtered TiO2 Films*1(酸化チタン薄膜における錫ドープによる結晶構造変化)”です。


賈助教は、光触媒、人工光合成、色素増感太陽電池や高屈折率透明導電膜等に応用される機能性材料として注目されてきた酸化チタン薄膜の2種類の結晶構造(ルチル型構造とアナターゼ型構造*2)の成長機構(成長メカニズム)を解明しました。そして、酸化チタンに少量の不純物を適量添加することによって、ルチル型構造(不純物として錫等を用いた場合)、アナターゼ型構造(不純物としてニオブ等を用いた場合)の薄膜をつくりわけることに成功し、その生成過程を系統的にまとめました。賈助教の研究成果により、構造が異なる2種類の酸化チタン薄膜の確実なつくり分けが可能になります。

賈助教の研究発表は、研究内容(原子レベルの高度な構造解析結果を示したこと)が優れていたこと、プレゼンテーションのわかりやすさ等が審査員から高い評価を受け、同賞に値すると認められました。

*1 同研究は、賈さんの他、以下の研究者が共同研究者として研究にかかわっています。

古武 悠 (青山学院大学理工学研究科機能物質創成コース博士前期課程修了(重里研究室)、現 コニカミノルタ(株) )
中村 新一 (青山学院大学理工学部附置機器分析センター)
岡島 敏浩 (佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター)
重里 有三 (青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授)

 

なお、同研究は、佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターとの共同研究による放射光を用いたX線吸収微細構造(XAFS)ならびにエックス線吸収端近傍構造(XANES)の解析、さらに理工学部附置機器分析センターでの高分解能透過型電子顕微鏡によるナノ構造解析をベースとしています。

 

*2 ルチル型構造とアナターゼ型構造・・・二酸化チタン(TiO2)には、組成が同じでも結晶構造が全く異なるルチル型とアナターゼ型等が存在する。それぞれの結晶構造によって様々な物性が異なり、光触媒や透明導電膜としてはアナターゼ型、光学薄膜としてはルチル型など、用途によって作り分ける必要がある。