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2016.04.12

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神戸友毅さん(理工・電気電子工4年)、西井佑太さん(同・情報テクノロジー4年)の研究発表が、第21回電気情報通信学会東京支部学生会研究発表会「東京支部学生奨励賞」を受賞(学年は当時)

神戸友毅さん(理工学研究科博士前期課程・電気電子工学コース1年。発表当時、理工学部電気電子工学科4年・松谷康之教授研究室所属)と西井佑太さん(発表当時、同学部情報テクノロジー学科4年・戸辺義人教授研究室所属)が、2016年3月5日(土)、東海大学 高輪キャンパスで開催された「第21回 電子情報通信学会 東京支部学生会 研究発表会」における、それぞれの研究発表で「東京支部学生奨励賞」を受賞しました。

同研究発表会は、同学会東京支部学生会が、学生会員の研究活動を盛んにすることを目的として年1回開催しているもので、同賞は、学部および博士前期課程に在籍する学生の研究発表を対象として審査員(専門家)が発表内容および発表態度について採点を行い、優れていると認めた研究発表に対しておくられます。


神戸さんの研究発表は「低電圧チャージポンプ回路の研究」です。
チャージポンプ回路は、電波や高周波クロック*1 を発生する発振回路の要素回路です。従来のチャージポンプ回路は、高精度な電流源回路を必要とするため1V程度の低電圧で動作させることは困難でした。そのため、神戸さんは今回の研究で、負帰還増幅回路の仮想接地動作を応用して1V以下でも動作するチャージポンプ回路を提案し、トランジスタシミュレーションによる特性の把握と、実験による検証を行いました。

他方、西井さんの研究発表は、「フォルマント周波数を用いた空間共有グループの作成システムの設計と実装」です。
実世界では「同じ場所」、「同位置」と呼ばれる言葉が用いられていますが、厳密に違いを定義することは難しいです。そこで西井さんは、人の発話した音声を用いて、空間共有グループを作成することで、グループのメンバーが「同位置」であると定義し、発話者が発話した音声の特徴と、同じ空間にいる聴衆者が、発話された音声を録音したときの特徴が一致した時、その聴衆者が発話者の空間共有グループの一員であると定義するシステム、XOLOC(Existence Of Location)を設計、実装しました。これにより、同空間にいる者同士で簡単にソフトウェアの共有等が可能となります。

第21回同学会東京支部学生会研究発表会では、207件の発表があり、うち20件に同賞がおくられました。

 *1 クロック・・・一般に回路を動かすためのペースメーカーとして使われる信号