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2021.03.31

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2020年度入学式を挙行しました

2020年4月に予定しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響拡大に伴い残念ながら中止となりました2020年度入学式を、2021年3月31日(水)、青山キャンパスの青山学院記念館にて執り行いました。
式では阪本浩学長がお祝いの式辞を、山本与志春院長が告辞を述べました。

阪本浩学長・式辞

ご入学おめでとうございます。
青山学院大学は、皆さんを心から歓迎いたします。
本来なら昨年の春に直接皆さんにお伝えすべきだったこの言葉を、漸く直接お伝え出来ました。これをお伝え出来なければ、2020年度を終了できないと、この一年思い続けてきました。皆さんの行動に様々な制限を課さなければならなかったことは、大学として苦渋の決断であり、辛い思いをさせてしまったことは、大変残念で、申し訳なく思い続けて来たことをお伝えしなければなりません。同時に、大学が学びを止めることなく、授業を続けられたのは、皆さんの理解と協力によるものであり、これに深く感謝しています。
ante tubam trepidat (ラッパがなる前に震える)
これは、戦いが始まる前に手足が震えている臆病な兵士たちを叱り付ける場面で使われる格言でしょうが、私も皆さんの前に立つまで手足の震えが止まりませんでした。

今日は、改めて青山学院大学に入学したことを実感し、この共同体の構成員となったことを再確認して欲しいと思います。
「青山学院大学の理念」を読んでみましょう。
「青山学院大学は・・・神と人とに仕え社会に貢献する、〈地の塩、世の光〉としての教育研究共同体である。」:ここでは「共同体」という語に注目したいと思います。共同体とは、それを構成する全員が心を一つにして、力を合わせて行かなければ成り立たないものではありませんか?
「本学は、地球規模の視野にもとづく正しい認識をもって、自ら問題を発見し解決する知恵と力をもつ人材を育成する。」:自ら問題を発見することが重要です。教師に知識を与えてくれることを期待するだけの受動的な姿勢では、大学での学びは完結しません。何が問題なのかを的確に把握し、常に能動的に学ぶ姿勢が大切です。自ら問題を発見できるようになってください。
「それは、人類への奉仕をめざす自由で幅広い学問研究を通してなされる。」:先ずは自由に、幅広く学んでください。目標をもって、例えば何かの資格を取得するために勉強することは、もちろん大事な事です。しかし、自由に幅広く学べるのは学生時代にしかできない、ある意味で特権と言えるかもしれません。何の役に立つかも分からない、そもそも役になど立たないかもしれないようなことに熱中するのも悪くないでしょう。教師の役割の一つは、学問の面白さ、学ぶことの楽しさを伝えることにあるのかもしれません。熱中できることに出会って欲しいと思います。
「本学のすべての教員、職員、学生は、相互の人格を尊重し、建学以来の伝統を重んじつつ、おのおのの立場において、時代の要請に応えうる大学の創出に努める。」:学院はもうすぐ創立150周年を迎えようとしています。校友(卒業生)はその歴史と伝統を誇りとしています。誰にも、本学を勝手に創りかえることは許されません。そして、それが時代の要請に応えることになるかどうかは分かりませんが、相互の人格を尊重し、お互いを信頼することで、伝統に立脚した堅固な共同体を形成していくことが何より重要であると思われます。




大学の理念について見た後に、皆さんにお願いします。
どうぞ、学問を信じてください。大学を信じてください。共に学ぶ仲間を信じてください。皆で力を合わせて、他にはない、ここにしかない大学を共に創り上げていきましょう。

今日ここに、皆さんをこの共同体の一員として歓迎します。
ご入学おめでとうございます。

式次第

2020年度入学式動画配信