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2022.09.21

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日巻雅喜さん、荻山貴弘さん(理工学研究科機械創造コース修了)が日本機械学会関東支部第28期総会講演会で受賞

2022年3月14日(月)~ 15日(火)にオンラインで開催された日本機械学会 関東支部 第28期総会講演会において、当時、理工学研究科理工学専攻機械創造コース博士前期課程2年、麓耕二教授研究室(熱流体制御研究室)に所属する日巻雅喜さんが若手優秀講演賞を、荻山貴弘さんが若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。

日巻さんは講演タイトル「Self-rewetting 溶液中に生じる気泡微細化現象のメカ ニズム解明」として自励振動型ヒートパイプに関する口頭発表を行い、若手優秀講演賞を受賞しました。

人工衛星やあらゆる電子機器は発熱が開発のボトルネックとなっており、冷却技術の発展が期待されます。沸騰冷却は重要な一つの技術ですが、この冷却限界を超える技術が期待されています。日巻さんは、表面張力が特異に温度依存するアルコール類であるSelf-rewetting 溶液を利用する研究をしています。

本研究で日巻さんは、沸騰気泡回りの特異な流動を可視化し、これまで計測例のない熱流動の特性についてまとめ、発表しました。成果に加え、わかりやすいスライドと明瞭な説明が評価されました。

日本機械学会 2021年度 若手優秀講演賞

荻山貴弘さんは講演タイトル「グラフェンシート懸濁液の熱物性に及ぼす調整過程の影響」として口頭発表を行い、若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。

グラフェンは次世代材料として大変注目されています。本学の麓耕二教授研究室(熱流体制御研究室)と、岡山大学の仁科勇太教授研究室との共同研究で、この高濃度懸濁液の各種物性値を荻山さんは研究していました。

本研究で荻山さんは、高濃度なグラフェン懸濁液が持つ熱物性値を調査し、パーコレーションという、熱伝達効率が突然大きく上昇する現象を初めて発見しました。研究成果に加え、わかりやすいスライドと明瞭な説明が評価されました。

日本機械学会 2021年度 若手優秀講演フェロー賞受賞者