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2011.03.07

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阿部二朗理工学部教授が、「光応答性分子材料研究分野における大学連携アライアンスネットワーク」に参加します

阿部二朗理工学部教授(化学・生命科学科)が、「光応答分子材料研究分野における大学連携アライアンスネットワーク」に参加します。
この「アライアンスネットワーク」は、光応答性分子材料分野における研究推進と人材育成を積極的に推し進めることを目的として、国内で先端的な研究を展開している3つの大学(奈良先端科学技術大学院大学、横浜国立大学、青山学院大学)によって2011年3月1日に設立されたものです。
本ネットワークの活動として、光応答分子材料研究の公開シンポジウムやワークショップの開催、大学間での学生交流、さらには国内外の研究機関との連携等をはかっていくことが予定されており、今後の光応答分子材料研究の推進が期待されます。
阿部教授は、有機材料化学、光化学分野を専門としており、これまで「高速フォトクロミック化合物(紫外線光を照射した時のみ無色から青色に発色する新しい有機化合物)」の開発に世界ではじめて成功する等の研究成果をあげています。
また、2010年6月には、「青山学院フォトクロミズム研究コンソーシアム」を設立し、「高速フォトクロミック化合物」をさまざまな分野に活用できるよう、産学連携の下で製品化をはかるなど研究成果の実用化を進めています。さらに、阿部教授が提案した「高速フォトクロミック分子の高性能化と新機能創成」に関する研究課題は、独立行政法人科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択され、国の充実した研究支援体制の下、革新的な光応答分子材料の開発研究が始まりました。
阿部教授が、これから新たにアライアンスネットワークに参加することによって、教授が従来から行ってきた研究との相乗効果が予測され、分子材料研究のより一層の発展が見込まれます。

 

 

【 光応答性分子材料とは 】

 

光の作用により性質を変える材料のことを指します。この材料を利用することで、色、発光性、旋光性、酸塩基性、溶解性、電気化学特性、磁性などさまざまな物性における光制御を実現することが可能になります。