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2011.10.18

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林光一教授(理工・機械創造工学科)が、ISSW28(第28回国際衝撃波シンポジウム)において基調講演賞を受賞

林光一教授(理工・機械創造工学科)が、2011年7月17日(日)~22日(金)、イギリスのマンチェスター大学で開催された第28回国際衝撃波シンポジウム(28th International Symposium on Shock Waves)において基調講演賞を受賞しました。本シンポジウムは1957年から2年に1度、世界の衝撃波に関する研究者が集って開催している国際会議です。

林教授の講演タイトルは、「気体中でデフラグレーションはどのようにデトネートするのか?-DDTにおける最近の研究の進展-(英文タイトル:How does deflagration get detonated in gases? -Recent Research Progress on DDT-)」。
例えば、福島原子力発電所で起こったような、水素が着火した後、燃焼波(火炎)となり、音の速さよりも速く火炎が伝播しデトネーション*(爆轟)に至る現象(爆燃から爆轟への遷移:DDT)の解明は、1960年代から実験によって始められていますが、いまだに詳細な現象が十分に解明されていないのが現状です。一方で、1970年代後半から爆燃から爆轟への遷移する数値解析の研究も始められています。
林教授は、今回、本学で得られたDDTの数値解析による研究成果と最近の世界的な研究動向と成果をまとめ、報告をしました。
林教授の講演は、発表内容が優れていたことに加え、林教授のこれまでのデトネーションに関する研究への貢献が「基調講演賞」に値すると認められました。
2011年7月21日(木)、表彰式が行われ、ガラスの楯が授与されました。

林教授の研究は、今後「Shock Wave Journal」に掲載される予定です。
また、本シンポジウムで発表を行ったEdyta Dzieminskaさん(理工学研究科博士後期課程機械創造コース2年)の研究も同誌に掲載予定です。

*デトネーションとは・・・燃焼波(火炎)が音速よりも早く伝播する現象