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重里有三教授研究室(理工 化学・生命科学)の研究論文が「the JMR Paper of the Year for 2014」を受賞

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2015.3.23

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重里有三教授研究室(理工 化学・生命科学)の研究論文が「the JMR Paper of the Year for 2014」を受賞

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重里有三教授研究室(理工学部 化学・生命科学科)の研究論文が、材料研究誌「Journal of Materials Research」(発刊:Materials Research Society(米国物質学会))の「the JMR Paper of the Year for 2014」を受賞しました。
「the JMR Paper of the Year for 2014」は、昨年(2014年1月1日~12月31日) 「Journal of Materials Research」に掲載された研究論文の中で、米国物質学会が、材料研究を進展させる上で卓越した研究成果だと認めた論文におくるものです。

受賞対象となった研究論文は「Thermophysical properties of SnO2-based transparent conductive films: Effect of dopant species and structure compared with In2O3-, ZnO-, and TiO2-based films*(酸化錫系透明導電膜の熱物性に与えるドーパントと構造の影響 -酸化インジウム系、酸化亜鉛系、酸化チタン系透明導電膜と比較して-)」で、太陽電池をはじめ、光エレクトロニクスデバイスに幅広く用いられている数種類の「透明導電膜」の熱拡散機構について述べ、その中でも特に「酸化錫系透明導電膜」**の熱拡散機構の解明について詳細に論じたものです。ちなみに同論文執筆にあたっては、これまで重里研究室で行ってきた多数の研究データや産業技術総合研究所との連携大学院***で得られた研究成果が活用されています。
重里研究室の研究論文は、これまで報告事例のなかった「透明導電膜」の熱拡散機構の定量的な解析を行って、次世代の大型ディスプレイ、太陽電池、エネルギー高効率化のための機能性デバイス等の研究開発の設計指針となる「基礎データ」を示したことや結晶やアモルファス(非晶質)の無機物質内部での熱拡散について本質的な知見を与える研究であることが評価され「the JMR Paper of the Year for 2014」にふさわしいと認められました。

* 受賞論文タイトル:「Thermophysical properties of SnO2-based transparent conductive films: Effect of dopant species and structure compared with In2O3-, ZnO-, and TiO2-based films」

 

掲載誌:Journal of Materials Research; 29(15), 1579-1584, 08/2014.
著者:岡伸人(元青山学院大学理工学部化学・生命科学科(重里研究室所属)助教、現 東北大学多元物質科学研究所特任准教授)
山田沙織(元青山学院大学理工学研究科機能物質創成コース博士前期課程(重里研究室所属))
八木貴志(産業技術総合研究所、青山学院大学客員准教授(連携大学院))
竹歳尚之(産業技術総合研究所、青山学院大学客員准教授(連携大学院))
賈 軍軍(青山学院大学理工学部化学・生命科学科(重里研究室所属)助教)
重里有三(青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授)

 

** 本学理工学研究科では産業技術総合研究所と連携し、連携大学院方式(研究機関の研究者を客員教授・客員准教授として迎え、その機関の研究環境を活用しながら研究指導等を行う、大学院教育の方式)の教育を行っています。

*** 酸化錫系透明導電膜・・・様々な透明導電膜の中でも化学的な耐久性、耐熱性に最も優れているため、主として太陽電池に用いられている。希少元素であるインジウムを用いないため、脱インジウム透明導電膜としても注目されている。

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