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2015.11.11

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小川 靖彦教授(文・日本文)が「第3回古代歴史文化賞優秀作品賞」を受賞

小川 靖彦教授(文学部日本文学科)の執筆した著書が「第3回古代歴史文化賞優秀作品賞」を受賞しました。

古代の歴史・文化に対する関心を高めることを目的として、島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県が、2013年度に共同で創設した「古代歴史文化賞」は、有識者などが推薦する、古代日本に関する学術的研究成果を分かりやすく紹介した書籍(対象:直近3年度に初版で出版された書籍)の中で、古代歴史文化賞選定委員会が優れていると評価した作品に対して贈られるものです。2015年度は1点に大賞、4点に優秀作品賞が贈られました。

小川教授が同賞優秀作品賞を受賞した著書は『万葉集と日本人-読み継がれる千二百年の歴史-』(KADOKAWA:2014)で、紫式部、藤原定家、佐佐木信綱らが読んだそれぞれの時代の万葉集が時代とともにいかによまれ、利用され、写され、伝えられてきたかを古代から現代まで時代順に叙述し、よみ方に現れる日本人の心の歴史を明らかにしたものです。

小川教授の著書は、万葉集が現代に至るまで古典として尊重し続けられてきたことを丁寧に説明し、万葉集の読み方や解釈が時代によって変わるところに日本人の心性の変化を読み取りながら、万葉集が日本人に与えた影響を広く見渡し、さらには、万葉集を通じて“日本人とは何か”を読者に問うていることが評価され、優秀作品賞にふさわしいと認められました。

11月4日(水)、帝国ホテル(東京・内幸町)において、表彰式が行われました。