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2018.08.30

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「イノベーション・ジャパン」に初出展しました。

本学は2018年8月30日(木)、31日(金)開催の「イノベーション・ジャパン2018~大学見本市&ビジネスマッチング~」に、初めて出展しました。

このイベントは「大学見本市」「JSTセミナー」「大学組織展示(プレゼンテーション、ブース)」「大学等シーズ展示ブース」から構成されています。
大学見本市は、大学等からの研究成果の社会還元、技術移転を促進すると共に産学連携を支援するための研究開発成果の見本市です。
大学組織展示ブースでは、組織として一体的に推進している産学連携の取組みや産業界からアカデミアに対する要望に応える「組織」対「組織」の大型共同研究を提案しています。大学と産業界との間での新たなパートナーシップを創造し、新たな価値の創出を目指します。
大学等シーズ展示ブースでは、研究開発に携わった研究者や、産学連携の橋渡しを専門とするコーディネータ等が常駐し、共同研究開発や委託研究開発等の相談にも対応しています。

本学の展示内容は、以下の3つです。

大学組織展示では、理工学部経営システム工学科 熊谷敏教授の「次世代ウェルビーイング(ヒトのIoT)~個別適合をめざした統合的人間計測・モデル化技術の構築」と、理工学部長 長秀雄教授によるプレゼンテーションが行われました。

大学等シーズ展示の個別展示では理工学部電気電子工学科から、
渕真悟准教授の「広帯域幅を有する近赤外LED光源を用いた農業/医療用評価装置」と、
黄晋二教授の「原子1層のグラフェンを用いて作製した透明アンテナ」(共同研究者:橋本修教授、須賀良介助教)が出展されました。

各ブースには、熱心に研究内容について質問される方が多くいらっしゃり、有意義な機会となりました。

■大学組織展示「次世代ウェルビーイング(ヒトのIoT)~個別適合をめざした統合的人間計測・モデル化技術の構築」
研究リーダ:理工学部経営システム工学科 熊谷敏教授

健康、福祉、教育等の分野で、センサ等の情報を活用するIoTが提唱されています。
ただし、ヒトに関する生体、動き、環境の情報は多岐にわたり、生理面、心理面を考慮した独自の処理、解析方法、情報提供、環境調整等の技術が必要となります。
本プロジェクトでは、このような統合的人間計測、モデル化技術を開発し、個々に人に特化したサービスを可能とします。

■「広帯域幅を有する近赤外LED光源を用いた農業/医療用評価装置」
理工学部電気電子工学科 渕真悟准教授

近赤外線は可視光と比較して生体透過性が高いため、農業分野や医療分野の非破壊評価装置に用いられている。これらの装置には、従来ハロゲン電球等が光源として用いられてきました。しかし、サイズが大きく、熱線放射も有り、さらに電気的変調による光パルス化が困難であり、評価装置の小型化や高機能化が妨げられていました。
そこで、近赤外広帯域蛍光体と発光ダイオードとを一体化した新しい光源を作製した、この新しい光源を用いて、農業用光分析装置や、手のひらの皮膚下の血管観察が可能な装置を作製しました。

■「原子1層のグラフェンを用いて作製した透明アンテナ」
理工学部電気電子工学科 黄晋二教授(共同研究者:橋本修教授、須賀良介助教)

化学気相成長法(CVD法)を用いて成膜した、厚さわずか原子1層の単層グラフェンを透明ガラス基板に転写し、これをアンテナエレメントとする透明アンテナを開発した。透明アンテナは、シルエットを損なわず、無線機能を付与することができ、例えば、ビルや自転車ガラスなどの透明性を維持したままアンテナを設置することができます。
グラフェンを用いることで、従来の透明アンテナでは不可能であった完全にメタルフリーのアンテナの実現、及び、フレキシブル、かつ超軽量のアンテナの実現が可能となります。