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安倍知奈実さん(理工学研究科)が「第47回応用物理学会講演奨励賞」受賞

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2019.12.3

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安倍知奈実さん(理工学研究科)が「第47回応用物理学会講演奨励賞」受賞

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安倍知奈実さん(理工学研究科機能物質創成コース博士前期課程2年・重里有三教授研究室)が、2019年9月18日(水)~21日(土)北海道大学札幌キャンパスで開催された「第80回応用物理学会秋季学術講演会」で口頭発表を行い、「第47回(2019年秋季)応用物理学会講演奨励賞」を受賞しました。この賞は、応用物理学会学術講演会において応用物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演論文を発表した若手研究者に対して応用物理学会から贈られるものです。今回は「フォノンエンジニアリング(Phonon Engineering)」の合同セッションMで受賞しました。受賞した講演の題目は以下の通りです。

18p-E214-13 「アモルファスAl2O3薄膜の密度による熱伝導率制御」
“Thermal Conductivity of Amorphous Al2O3 Thin Films with Various Density”

近年、結晶における熱伝導の研究は第一原理(量子論)に基づく理論的な研究が飛躍的に進歩し、さまざまな結晶性物質におけるフォノン(格子振動を量子化したもの)のふるまいに関する基礎から応用に至る研究が活発に行われています。しかし、結晶のような原子配列の秩序性を持たない非晶質(アモルファス)物質に関しては、構成原子の振動が非常に複雑であり、基礎的な解明はほとんどされていません。重里研究室ではIGZO等のさまざまな機能を持つアモルファス酸化物半導体(AOS)薄膜の合成や構造解析に関する研究を行ってきました。安倍さんはこれらの成果を踏まえ、高周波マグネトロンスパッタリングという方法でさまざまな構造を持つアモルファスAl2O3薄膜を合成し、ピコ秒~ナノ秒サーモリフレクタンス法による熱拡散率の定量的な解析を行いました。さらに、アモルファスの構造解析は、放射光(シンクロトロン光)を用いた広域X線吸収微細構造(EXAFS)によって行い、アモルファス物質における構造と熱物性の相関に関する議論を展開しました。これらの薄膜熱物性に関する研究は、さまざまなデバイスにおけるエネルギーの高効率化に貢献すると期待されています。
研究発表は、研究内容の独創性、学術的な意味、実用化に向けた有用性、口頭発表の論理構成、アモルファス物質の高度な構造・組成制御と構造解析結果等のデータの豊富さ、プレゼンテーションの分かりやすさ等について専門分野の審査員から高い評価を受け、同賞に値すると認められました。
本研究は、本学と産業技術総合研究所(産総研)との連携大学院における研究・教育の一環として行われたもので、本学と産総研の客員教授の方々、あいちシンクロトロン光センターの岡島敏浩主席研究員との共同研究の成果です。
今回の受賞により安倍さんは2020年3月に開催される「第67回応用物理学会春季学術講演会(上智大学四谷キャンパス)」にて受賞記念講演(招待講演)を行う予定です。

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