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2021.12.14

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「造形ワークショップ」後期開催報告

ジェンダー研究センターの社会貢献事業・エンパワーメントプログラムの一つとして「造形ワークショップ」を開催しました。後期は当初9月18日に[織]を予定していましたが、緊急事態宣言延長のため変更し、その結果、10月は2日[版画]と9日[織]、11月は6日[版画]と13日[織]、各月2回ずつの実施となりました。

10月の[織]は「カード織を学ぶvol.2」と題して、前期に引き続き、世界の織物史上、タテ糸で模様を織り出す最も古い技術・技法の一つとされるカード織について学びました。前期はあらかじめ用意されたタテ糸を用いるため色の選択が限られていましたが、今回は2色のタテ糸を自分で組み合わせて選ぶため、受講者一人ひとりの個性が表れる作品になりました。
11月の[織]は「身近な道具で糸紡ぎ、織、縮絨の原理を学ぶ」と題して、自分で羊原毛から紡いだ糸を用いて平織りし、織り上がったものを縮絨(石鹸水を用いて繊維を絡めフエルト化させる)するという内容でした。ボール紙にタテ糸を掛けて毛糸針でヨコ糸を通していくというシンプルな織り方ですが、3〜4色の原毛をミックスさせて糸を紡ぐので複雑な色合いに織り上がります。

[版画]は2回ともエッチング、ドライポイント、メゾチントという銅版画の技法から一つを選んで取り組む内容です。受講者が版をつくり、講師の先生が刷るのですが、この講座を何回か経験されている受講者は自分でインクを混ぜてイメージに近い色をつくるなど、回を重ねるごとに制作のこだわりが高まっていることが感じられます。

11月は[織]に小学生、[版画]に中学生が保護者と一緒に参加し、また大学生も参加しています。年齢の差、経験の有無に関係なく受講し楽しむことができるのは、造形表現ならではと言えるでしょう。
来年度は本サイト・社会貢献のページで年間予定をあらかじめご案内できるよう、早めに計画しますので、ご確認の上、ぜひご参加ください。