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2023.05.01

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小澤雄太助教(理工学部)が、「第32回日本航空宇宙学会」で「奨励賞」を受賞

小澤雄太助教(右)

2023年4月13日(木)~14日(金)、一般社団法人 日本航空宇宙学会の第54期定時社員総会および年会講演会が開催され、小澤雄太助教(理工学部 機械創造工学科)が、「第32回(2022年度)日本航空宇宙学会」で「奨励賞」を受賞しました。

日本航空宇宙学会では、航空宇宙工学と航空宇宙産業の発展を奨励することを目的とし、 日本航空宇宙学会賞として論文賞、技術賞、奨励賞を設け、各賞ごとに慎重な審査を経て受賞者を決定し、通常総会において日本航空宇宙学会賞を授与しています。

その中でも、日本航空宇宙学会の奨励賞は、航空宇宙工学と航空宇宙産業の発展を奨励することを目的として設けられたものです。今回受賞の対象となったのは、ロケットや超音速航空機の低騒音化を目的として、エンジン排気流から発生する騒音の物理メカニズムを実験的に解明した研究です。

超音速噴流と呼ばれるロケットエンジンの排気流は、非常に強い音響波を発生し、ロケットに搭載された人工衛星を加振して機能喪失の原因となります。そのため、人工衛星の振動試験に多大なコストと時間が費やされており、音響波の低減と正確な予測手法開発が、コスト削減・国際競争力向上の観点から望まれています。

小澤雄太助教による本研究は、これまで包括的な議論がされていない、複数の超音速噴流の干渉効果解明に取り組んだものです。一連の研究成果は、複数の小型エンジンを推進器とするロケットの騒音予測モデル構築を実現するだけでなく、その計測技術と解析手法は様々な騒音現象を調査する新しいツールとして学術の発展へ貢献することが期待されています。

小澤雄太助教(右)

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