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2023.07.18

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柏原航助教(理工学部)が「日本光医学・光生物学会」で「奨励賞」を受賞

柏原航助教(理工学部 化学・生命科学科)が、「日本光医学・光生物学会」で「第45回日本光医学・光生物学会奨励賞」を受賞しました。2023年6月25日(日)に開催された学術大会では、受賞式が行われ、柏原助教が受賞講演(タイトル:「分光学的手法によるケトプロフェンの光化学反応の解明」)を行いました。

柏原助教は、分子分光学を専門分野として、さまざまな分光法を駆使して分子の励起状態(エネルギーの高い状態)や反応をテーマに、精力的に研究を行い、今回の受賞につながりました。

▼日本光医学・光生物学会とは
“光”をキーワードとして、皮膚科学・眼科学やその他の医学分野、薬学、生物学、化学、工学、理学、物理学などの医師や研究者、さらには、環境や照明に関する企業など、視点が異なる人々が集まり議論を交わす、極めて学際性の高い研究会です。


■研究概要、受賞のポイント
ケトプロフェンをはじめとする非ステロイド系抗炎症薬は湿布薬や飲み薬などに薬効成分として含まれており、身のまわりでたくさん使用されています。その種類はさまざまですが、ときに薬剤性光線過敏症という副作用を発症します。これは、薬剤分子が日光の中の紫外線を吸収し、光化学反応を起こすことが原因です。しかし、その詳細なメカニズムは今でもよくわかっていません。柏原助教は、レーザーを使った分光法を用いて、その反応について詳細に研究を行ってきました。その成果が高い評価を受け、今回の受賞につながりました。
この研究に関する研究論文はいくつもあり、125年以上続く著名な米国化学会の論文誌"Journal of Physical Chemistry"の表紙も飾っています。

受賞者(柏原航助教)からのコメント

このような賞を受賞できたのは、鈴木教授のご指導、そして鈴木教授研究室に所属する学生の皆さんのご協力があってのものです。心から感謝申し上げます。今後はこの経験を生かし、より一層研究活動に精進していく所存です。

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