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NEWS(社会連携)

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2023.04.13

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宮古市でのサービス・ラーニング実践報告

2023.3.8-03.12 宮古市でのサービス・ラーニング実践

2023年3月8日から12日まで4泊5日の期間、岩手県宮古市でのサービス・ラーニングⅡ(青山スタンダード科目)を実施しました。青山学院では、2019年に締結した包括連携協定のもと、東日本大震災によって被災した宮古市への支援や、様々な教育活動を継続的に行っています。今回のサービス・ラーニングでは、まず、震災遺構を訪問し、防潮堤の建設やまちづくりの状況を知るとともに、大津波発生時のことを地域の方々のお話から振り返ることによって、今後の災害に備える「学ぶ防災」に参加しました。その他、釜石にある新生釜石教会を訪問し、地域の状況について学びました。
次に、市内にある4つの小学校(鍬ケ崎小、山口小、川井小、宮古小)において、児童との交流活動を行いました。鍬ケ崎小学校では、全校での3.11集会(避難訓練や防災教育活動)に参加しました。また、山口小学校の5年生と宮古小学校の6年生の児童を対象に、「オリジナルガイドブック」の作成を行いました。ここでは、地域の魅力を共有するワークを本学学生がファシリテーターとなり、子どもたちから地域の自然や街中にあるお店の魅力を知る活動に取り組みました。川井小学校では、青山学院女子短期大学から宮古市へ寄贈されたハンドベルに児童全体で取り組んでおり、今回青山学院初等部6年生及びハンドベル部とのオンライン交流会を行うことができました。
3月11日に行われた宮古市主催追悼式では、本学学生が宮古市職員の方々と来場者の案内や会場設営を一緒にさせていただきました。また、漁業が盛んな重茂地域では、地域住民とともに海の自然環境を守ることと、海産物の質や災害時への備えとの関りについて、漁協組合のお話から理解を深めることができました。限られた期間中でしたが、宮古市長をはじめ、市職員や教育委員会のみなさま、地域の方々のあたたかな協力によって、未来の防災や共に生きることの大切さを、青山学院の一人一人が受け止める貴重な学習機会となりました。

宮古への愛着と誇りを感じられた交流 
コミュニティ人間科学部2年 杉森早翔

こんにちは! コミュニティ人間科学部2年の杉森早翔です。今回、宮古市の2校の小学校を対象に、より宮古のまちに関心と愛着を持ってもらうために、「宮古市ここがおすすめガイドブック作り」と題して、大学生との交流会を実施しました。生徒のみなさんに、自分が一番県外の人におすすめしたいスポットやグルメなどを、写真や絵と共に紹介してもらい、最終的にグループで1つのガイドブックにしようという企画です。準備の段階では、みな同じようなスポットを選んでしまうのではないかという懸念や、そもそも初対面の大学生と短時間で仲良くなれるのか、など多くの不安がありました。しかし実際に活動が始まると、みなそれぞれが思い思いの場所を、そこでの思い出と共に紹介してくれ、どのグループも活気で溢れていました。私が担当したグループでは、「トラウトサーモンをおすすめしたい!」という男の子がいたのですが、その子が実際に家庭で食べているという、ムニエルのレシピまで書いてくれて、世界に1つしかないガイドブックになったなと強く印象に残りました。
今回2校との交流会を通して、みんな宮古というまちが本当に大好きなのだなということを感じることができました。ある子は家の近くの川を選んだり、またある子は家族でよく訪れるというローカルなご飯屋さんを選んだりと、私たちも思わず行ってみたくなるような個性あふれるものばかりでした。活動後に小学校の先生から頂いた、「普段自分の住むまちについて客観的に見るということが少なかったので、大学生との関わりを通じて、生徒たちにとってとても良い機会になった」という言葉が今でも印象に残っています。
私たちも宮古の小学生との交流を通じて、毎日生活をしていると気づきにくいけれど、自分の住むまちに対する愛着や誇りを持つことへの大切さを改めて実感することができました。ぜひまた宮古のまちを訪れてみたいと思います!