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2025.01.03

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【陸上競技部】陸上競技部(長距離ブロック)が「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」で大会新記録、2年連続8回目の総合優勝

2025年1月3日(金)、「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」が開催され、復路5区間109.6Kmにおいて、本学陸上競技部(長距離ブロック)は、「あいたいね大作戦」のもと、大会新記録の10時間41分19秒でゴールし、2年連続8回目の総合優勝を果たしました。

今年で101回目を迎える同大会は、大学三大駅伝(箱根駅伝、全日本大学駅伝、出雲駅伝)のひとつであり、東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5Km)、復路5区間(109.6Km)の合計10区間(217.1Km)で競われる、学生長距離界最長の駅伝競走です。

21校が出場する今大会では、本学応援団やチアリーディング部も駆けつけ、学生・教職員・校友の皆さんが心を一つにして、第101回箱根駅伝総合優勝に向けて応援しました。

前日に優勝を果たした往路のゴール地点、そして復路のスタート地点である箱根・芦ノ湖の天候は晴れ、スタート前は氷点下を下回る気温です。原監督が就任して21年目を迎える今年、「あいたいね大作戦」のもと、往路優勝を果たした本学陸上競技部(長距離ブロック)は、往路の記録により、2位と1分47秒差で復路をスタートしました。

6区では、「山下りは誰にも負けない」という自信を胸に秘めた野村昭夢選手(文学部 史学科4年)が区間記録に迫る勢いで山を駆け下り、5km付近で第2位との差を2分以上に広げ、その後もペースを落とさず、9km地点ではその差を2分54秒に、13km地点ではさらに3分20秒に広げる区間記録を上回る圧倒的な力強い走りでを見せ、史上初の56分台、区間新記録で白石光星選手(地球社会共生学部4年)に、第2位と3分50秒差、トップでタスキを渡しました。

7区では、最初で最後の箱根駅伝となる白石光星選手が堅実な走りを見せ、区間新記録の走りを見せた第2位と1分40秒差に縮められながらも、トップを譲ることなく、塩出翔太選手(教育人間科学部 教育学科3年)にタスキリレー。続く8区では、塩出翔太選手が区間記録ペースでトップを快走、7km地点で第2位との差を1分50秒差に再び広げました。18km地点では区間記録ペースから遅れるも、第2位を寄せ付けない区間賞の走りで、その差を1分56秒に広げ、変わらずトップでタスキを繋げました。

9区では、塩出翔太選手からタスキを受け取った主将・田中悠登選手(経営学部 経営学科4年)がトップで快走、14km地点の給水所で片山宗哉選手(社会情報学部4年)から力水がおくられると、ボトルで乾杯し、喉を潤しました。その後も第2位の追い上げを許さない走りで、その差を2分21秒差にさらに広げ、トップで笑顔のタスキリレー。今回初めての箱根駅伝となる小河原陽琉選手 (総合文化政策学部1年)に連覇への思いを繋げました。

最後の10区では、小河原陽琉選手が沿道の方からの声援を受けながら、区間賞、そして区間歴代2位の力強い走りで単独トップを駆け抜け、6区から首位を一度も譲ることなく、トップでゴールテープを切りました。昨年本学がマークした大会新記録をさらに塗り替えて、大会新記録の10時間41分19秒でゴールし、2年連続8回目の総合優勝を果たしました。

原晋監督

連覇を達成でき、うれしく思います。学生たちは私からの指示がなくても、自分たちで考えて、トレーニングや寮生活に取り組んでいます。本当に学生たちには「ありがとう」と伝えたいです。

この11年間で8回優勝を果たしましたが、私もさまざまな研究を進め、学問的な観点からも取り組み、独自のメソッドを作り上げました。各大学もそのようなメソッドの確立に挑戦し、昨今はメソッド対決にもなっていると思います。指導者も、選手もそれぞれ努力して、どんどん大会記録が塗り替えられていると感じます。

これまで支えてくださった方々への感謝の気持ちを込めて、「あいたい」と感じています。寮母の美穂をはじめ、皆が家族のように寮生活など頑張っていて、それが青山学院ファミリーの良さだと思っています。チーム青山、勝ちました!

<区間新記録>6区 野村昭夢選手(文学部 史学科4年)
<最優秀選手賞(金栗四三杯)><大会最優秀選手賞(MVP)>

この1年間、56分台を目標に頑張ってきた。1年でアンカーの小河原選手のために、56分台を目標にしながらも、4年として1秒でも差を広げたいという思いで走った。同期の片山、徳丸、若林(選手)からシューズにメッセージを書いてくれて、つらい時はこのメッセージを見て頑張ろうと思った。きつくて諦めかけたが、沿道の方からも「56分台いけるよ」と声をかかえていただき、最後まで頑張ることができた。

7区 白石光星選手(地球社会共生学部4年)

スタート直後から、思いが走りよりも強く前に出てしまって、ハイペースで入ってしまった。区間記録も狙っていたが、結果としては悔しいものになった。最終的には1位でゴールという、チームで頑張ってきた結果が残って良かった。

タスキを受け取った野村(選手)とは、卒業後も同期として頑張っていく仲間なので、本当にうれしくて、そのままの勢いでスタートしました。後半には小河原(選手)もいるということをずっと考えて、チームメイトのことも頭に思い浮かべながら、なんとしても2位との差を維持する、きつくても我慢するということを思いながら走っていた。

<区間賞>8区 塩出翔太選手 (教育人間科学部 教育学科3年)

(2年連続で8区の区間賞を獲得できて)率直にうれしい気持ちでいっぱいです。本当は自分が走る8区で2位との差をもっと広げたかったが、自分の役割は果たせたと思っている。

9区 田中悠登選手(経営学部 経営学科4年)

本当に楽しい、幸せな23.1kmだった。沿道の方からの声援や、沿道で応援してくれるチームメイトの姿を見て、今回箱根を走っている10人だけではなくて、部員62名、皆で掴み取ったと思う。
出雲駅伝、全日本大学駅伝と負けてしまって、これまでの取り組みが間違っていたのではと不安な気持ちがあって、今日を迎えるのが怖かったが、一人じゃない、皆がついてるからという思いでスタートラインに立って、主務としての仕事を果たせたと思っている。


レース中の写真 ©月刊陸上

<区間賞>10区 小河原陽琉 (総合文化政策学部1年)

先頭を走りながら、沿道の皆さんが応援してくれて、すごく気持ちよく走れました。最後はトップでゴールテープを切ることもできてうれしい気持ちでいっぱいです。ラストスパートでチームメイトの皆の姿が見えたときは、今までのきつかった思い出が吹っ飛んで楽になりました。そのおかげで最後はスピードも上げられて、気持ちよくゴールを切れた。今回の記録や結果に満足せず、自分が上級生になるときにはチームの主力エースとして活躍できるように、これからまた頑張っていきたい。

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