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NEWS(ジェンダー研究センター)

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2022.07.16

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ジェンダーと表現「織ワークショップ」 開催報告

ジェンダー研究センターの社会貢献事業・エンパワーメントプログラム「ジェンダーと表現」として、前期の織ワークショップA・B・Cを開催しました。今年度は初めて参加される方向けの「体験コース」と、これまでの受講者を対象とする「応用コース」の2通りの講座を設けました。

応用コース[A]は、「足踏み織機を使って織を学ぶ」と題し、4月30日〜7月16日、全4回の連続講座としました。織機を使うのは初めてという受講者たちも、講師の阿久津光子先生(元女子短期大学教授)の丁寧な指導、サポートのもと、2回の自習日を加えた全6回で、幅約30cm、長さ約1. 5mの作品を織り上げました。
織り方は基本の平織・綾織の2種類のみながらも、タテ糸、ヨコ糸とも豊富な色・素材の中から受講者が自由に選び、加えて各自の工夫、アイデアでオリジナルな表現も生まれました。制作途中は織った部分が巻き込まれていくため、最後の講評会で初めて全体を見ることになり、作品を広げるたびに歓声が上がりました。

体験コース[B]は、「糸紡ぎ〜織〜縮絨」という講座で6月11日に開催されました。初めに羊原毛を梳くために用いるハンドカーダーは専門的な道具ですが、糸を紡ぐのは割り箸、平織に用いるのは段ボールという身近な道具であること、またふわふわした織り上がりが石鹸水による縮絨で目の詰まったしっかりしたフェルト状になるということが驚きです。
この日は初等部生も参加しましたが、織りながら色を加えるなどこだわりつつ制作を楽しむ様子がみられました。

7月2日に開催された体験コース[C]は、世界の織物史上、タテ糸で模様を織り出す最も古い技術・技法の一つとされる「カード織」の講座でした。四隅に穴のあいたカードに色糸を通し、カードを回転させながらヨコ糸を通して織っていくという技法で、カードの枚数(タテ糸の本数)、色の組み合わせ、通し方と、カードの回転の仕方(ForwardとBack)によって、さまざまなパターンを織り出すことができるというものです。
シンプルな構造ながら複雑なパターンが生まれることに、やはり参加者から驚きの声が上がっていました。

ワークショップの様子のスライドショーは▶コチラ◀

織のワークショップは、後期も応用コース[D]と体験コース[E][F]を予定しています。本ウェブサイトに募集ニュースを掲載いたしますので、どうぞ奮ってご参加ください。