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NEWS(ジェンダー研究センター)

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2022.12.05

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ジェンダーと表現「織ワークショップ」「版画ワークショップ」 開催報告

ジェンダー研究センターの社会貢献事業・エンパワーメントプログラム「ジェンダーと表現」として、後期は織のワークショップD・E・Fと、版画のワークショップを開催しました。

織の応用コース[D]は、「紡ぎ車を使って糸を紡ぐ」と題し、9月24日〜11月19日まで全3回の連続講座です。豊富な色の原毛の中から4〜5色を選び、ミックスする割合を決めます。それをカーダーという道具を使って梳き、紡ぎ車で糸を紡ぎます。
途中、自習日を2回設け、各自のペースで糸を紡ぎ、最終日にはその糸をつかってマフラーを織る方法を学びました。段ボールを使って織れるので、経糸を張って織り始め、残りは持ち帰って織ることにしましたが、それぞれ大変美しい色調のミックス糸で、織り上がりが楽しみです。

織ワークショップ[E](10月15日)、[F](11月12日)はどちらも台紙を用いて11cm角の小品を制作し、マット(作品部分の窓を開けた、額の代わりになる厚紙)をセットするという仕立てで、制作した作品を飾ることができるようにしました。
[E]は緯糸で模様を織り出す「綴織」、[F]は毛羽糸という短い糸を経糸に結び、ペルシャ絨毯のように毛足のある織物をつくる「ノッティング織」です。どちらも羊毛、木綿、ブライトスフ(艶のある糸)の3種類の素材、豊富な色から糸を選んで織っていきます。どちらも時間内に完成しない方もいらっしゃいましたが、簡単な道具で織れるので各自、仕上げることにしました。

版画ワークショップは10月1日と11月5日の2回、開催しました。技法はメゾチント、エッチング(ハードグランドまたはソフトグランド)、ドライポイントのいずれかを選びます。同時に異なる技法の制作が進むため、自分が制作する技法以外も知ることができ、次は別の技法にチャレンジしたいと思われるようです。
刷りは一人3枚ずつ色を変え、色の入れ方もいろいろな方法があるため、他の受講者の作品を見ながら自分の作品の色を決めるなど、版ができ上がったあとの刷りの段階でも、次々と創意工夫が生まれていきます。版画ならではの表現の面白さが感じられる時間です。

今年度の織と版画のワークショップはこれで終了しました。学生、生徒、児童、社会人、教職員、さまざまな年代の多くの方にご参加いただきありがとうございました。

ワークショップのスライドショーはこちらから