TOP

NEWS(地球社会共生学部)

POSTED

2023.06.07

TITLE

地球社会共生学部FD特別講演会「21世紀の地球社会で生き抜くチカラとは?-米国21世紀型教育の実践現場」を開催しました

2023年5月19日(金)、地球社会共生学部とSTEAMS LAB JAPAN株式会社との共催で、学部FD活動の一環として特別講演会「21世紀の地球社会で生き抜くチカラとは?-米国21世紀型教育の実践現場」を開催しました。

探究型学習を重視した特徴ある21世紀型教育を実践している、アメリカのBrightworks Schoolから、同校創設者兼チーフ・コラボレーターのGever Tulley氏、そして同校創設者兼議長のMatt Brocchini氏を招聘し、講演会や質疑応答が行われ、本学教職員に加え、相模原・青山の両キャンパスの学生など、約100人が参加しました。

林拓也教授による開会の挨拶

開会に先立ち、地球社会共生学部FD委員会コンビナーの林拓也教授、同学部学部長の松永エリック・匡史教授、続いてSTEAMS LAB JAPAN株式会社代表取締役の鈴木雄太郎氏による挨拶が行われました。

林拓也教授による開会の挨拶
Matt Brocchini氏による講演

次に、Matt氏とGever氏が講演を行いました。まず、Matt氏が「子どもたちが夢中になれる学習体験」を提供するために”Tinkering Labs”を立ち上げ、年齢、能力、そして環境などに左右されず世界中の子どもたちが取り組める教材の開発を行ったと、Brightworks School設立までの経緯について説明されました。

Matt Brocchini氏による講演
Gever Tulley氏による講演

続いて、Gever氏がBrightworks Schoolの特徴である「Arc(アーク)」という探究型学習のサイクルについて説明され、同校の生徒たちが生き生きと学ぶ姿の紹介されました。同校は幼稚園年長から高校までの異年齢学級制を採用しており、さらに教科書もテストもスコア付けによる成績表も存在しません。PBL(Project-Based Learning)をもとに、生徒一人一人が探究心を持ちプロジェクトを遂行し、最後にクラスや保護者の前でプレゼンテーションを行い、その結果にかかわらず、全員から賞賛されます。生徒が年齢を超えて協力し合い、先生や専門家、そして時には保護者も巻き込み協働している同校の教育現場から、本学部の理念である「共生」の一つのかたちを垣間見ることができました。

Gever Tulley氏による講演
Gever氏によるミニ授業

質疑応答では、Matt氏とGever氏による刺激的な講演内容を受けて、林拓也教授と、STEAM教育に関する共同研究者である福井大学 地域創生推進本部の竹本拓治教授をはじめ、そして聴講者から多くの質問が挙がりました。その中で、学生からの質問をきっかけにGever氏がチョークを取り、ミニ授業を繰り広げる一幕もありました。

Gever氏によるミニ授業

今回の講演から、理論と実践を重視する地球社会共生学部の教育に対し多くの示唆を得ることができ、また根本的に人間が学ぶと言うことは何なのかと言うことについて、あらためて気付くきっかけとなりました。
21世紀の社会で生き抜くためには、今回の講演でも語られたように、失敗を恐れずさまざまなことに自ら挑戦し、楽しみ、「なぜ?」を問い続け、他者と協働しながらも自分なりの答えを出していくチカラが必要なのではないでしょうか。

関連情報