TOP

NEWS

POSTED

2013.01.03

TITLE

「第89回箱根駅伝」本学は、「復路9位」「総合8位」でゴール

2013年1月3日(木)、第89回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)復路が開催され、本学は、「復路9位(記録:5時間39分32秒)」「総合8位(記録:11時間25分59秒)」の成績でゴールし、4年連続でシード権を獲得しました。「4年連続でのシード権獲得」は、本学史上初です。

午前8時00分、気温2℃の寒さの中、箱根・芦ノ湖から復路109.9キロ、5区間にわたる戦いは始まりました。
高低差864メートルの通称「山下り」の6区(20.8km)を走るのは、箱根駅伝初出場でパワーで押していく走りが特徴の藤川拓也選手(国際政治経済学部2年)です。藤川選手は、初めての山下り、なかなかペースをつかむことができず、我慢の走り。順位を3つさげ「総合9位」で7区にタスキをつなぎました。
7区(21.3km)を任されたのは、昨日3区を走った久保田和真選手とともに本学の次世代を担う小椋裕介選手(社会情報学部1年)です。小椋選手も、初出走の箱根駅伝。細かなアップダウンの続くコースと前を行くランナーがみえない難しいレースの中、思うような攻めの走りができず6区からの9位をキープ。タスキを平塚中継所(8区)に中継しました。
8区(21.5km)を託されたのは、昨年の箱根駅伝では16人にエントリーされながらも次点で走ることができず、今回、箱根への想いの強さから出走をつかみ取った高橋宗司選手(教育人間科学部2年)です。「暑さ寒さに左右されず、アップダウンが続くコースも確実に走る」高橋選手は、前半は平坦、後半は坂が続くコースを1秒でも早くタスキを戸塚中継所(9区)に運ぶために淡々と走り切り、9位で9区の選手にタスキを手渡しました。なお、高橋選手は本区間の区間賞を獲得し、7区平塚中継所で1分38秒あった8位との差を1分12秒縮めました。
復路の最長区間である9区(23.2km)を任されたのは、昨年も9区を経験している横山拓也選手(総合文化政策学部4年)です。1年生の時から箱根駅伝に出場している横山選手は、戸塚中継所で1分12秒あった8位との差をじわじわと詰め、鶴見中継所ではひとつ順位をあげ、10区のアンカーにタスキを渡しました。
最終区間である10区(23.1km)を走るのは、これまで陸上競技部(長距離ブロック)を牽引してきた主将の出岐雄大選手(社会情報学部4年)です。出岐選手は本来の調子とは程遠い状態の中でも懸命の走りで着実に大手町までタスキを運び、「総合8位」でゴールテープを切り、4年連続シード権獲得に貢献しました。

2日間にわたり、沿道に応援に駆けつけてくださった皆さま、テレビ、ラジオの前でご声援くださった皆さまに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

*** 原晋監督のコメント ***
復路もスタートで出遅れたためにレース全体の流れが悪くなってしまった。その中でも8区で区間賞をとることができたのは、非常によかったと思う。2年前はシード権を獲れたことでチーム全体が満足していたが、今回はシード権を獲得しただけでは満足していない。これはチームの力がついてきている証拠だと感じる。
また、レース運びも「シードをとるためのレース」から「上位争いをするための攻めのレース」にかわってきている。結果は「総合8位」だったが、悲観はしていない。価値ある「総合8位」だと思うし、次につながる戦いはできたと思う。来年はもっと上位を目指してがんばっていきたい。

【出場選手コメント 】 

 区間・選手氏名  箱根駅伝を走り終えて
1区
遠藤 正人
(えんどう まさと)
応援ありがとうございました。1区は独特の緊張感があった。10kmくらいから離されてしまったため、ダメージを最小限に抑えるのに必死だった。1区でいい流れをつくりたかったけれども結果的にはその流れをつくれなかった。練習では走れても本番で力が出せなければ意味がない。精神的にも強くなりたいと思う。また今年は4年生になるのでチームが優勝するための土壌づくりにも貢献したい。
2区
大谷 遼太郎
(おおたに りょうたろう)
1年間「箱根駅伝優勝」を目標に練習を積んできた。「出雲駅伝」で優勝し、夢に近づけたと思ったのに「8位」という結果は悔しいし、満足していない。自分自身は卒業するので「箱根優勝」を実現させることはできないが、夢の実現は後輩たちに期待したい。これまで応援ありがとうございました。
3区
久保田 和真
(くぼた かずま)
2区の大谷さんがいい流れでタスキを運んでくれたのに、後ろから追ってきた実力のある早大選手についていくことができなくて、力の差を感じた。来年は青学のエースになって、この場所に戻ってきたいと思う。応援ありがとうございました。
4区
川崎 友輝
(かわさき ゆうき)
2区、3区といい流れできていたので前に追いつきたかったけれども、逆に後続に追い抜かれてしまって悔しかった。「箱根の借りは箱根で返す」しかないと思うので、もっと実力をつけて、来年もう一度走りたいと思う。応援ありがとうございました。
5区
松田 直久
(まつだ なおひさ)
このチームで戦うことができてよかった。4年間、青学チームにいたことは、自分にとって財産だと思う。今回「総合8位」だったけれども「優勝」の夢は後輩に託して、次はチームが「優勝」できるよう応援側からサポートしたい。これまで応援ありがとうございました。
6区
藤川 拓也
(ふじかわ たくや)
応援ありがとうございました。往路で4年生が力強い走りをしてくれたので、復路のいい流れをつくろうと思ったけれども、下りに入って足が動かなくなってしまい、4年生に負担をかけることになってしまった。来年は3年生になるので、もっと強くなれるよう、がんばりたいと思う。
7区
小椋 裕介
(おぐら ゆうすけ)
今回は4年生に助けられた駅伝だった。前を行く選手を必死に追いかけたけれども、途中で足がとまってしまい、結果として不甲斐ない走りになってしまった。自分は1年生なので、今回の「8位」から上を目指すことになる。来年は、もっと上位にいけるよう、また主要区間を任されるよう、練習を積んでいきたいと思う。応援ありがとうございました。
8区
高橋 宗司
(たかはし そうし)
「8位」という結果は本当に悔しいし、満足していない。他の学校に比べて「がんばりが足りなかった」のだと思う。区間賞はとったけれども順位をあげることはできなかったので、実感があまりない。これから来年の大会まで練習を積んで、より上位を目指したいと思う。応援ありがとうございました。
9区
横山 拓也
(よこやま たくや)
最後の箱根駅伝にもかかわらず、前半で差を詰められてしまい、本来の走りとは程遠い、最低限の走りになってしまった。チーム状態は良かったのに「8位」だったのは、どこか足りないところがあったのだと思う。自分自身は卒業してしまうけれども後輩たちの来年の走りに期待したい。これまで応援ありがとうございました。
10区
出岐 雄大
(でき たけひろ)
4年間「優勝」を目指して努力してきたけれども「8位」という結果は悔しい。自身はこの春卒業を迎えるけれども、来年以降も「優勝」を目標にがんばってほしいと思う。これまでの4年間は、陸上部の仲間、応援してくださった人たちに支えられた4年間だった。ありがとうございました。

【復路結果および総合成績 】 

 区間  選手氏名  上段:区間記録(区間順位)/
下段:復路総合記録
 上段:往路からの総合記録/
下段:往路からの総合順位
6区(20.8km)
箱根~小田原
藤川 拓也  1時間0分43秒(14位)
1時間0分43秒
 6時間47分10秒
9位
7区(21.3km)
小田原~平塚
小椋 裕介 1時間6分51秒(14位)
2時間7分34秒
7時間54分1秒
9位
8区(21.5km)
平塚~戸塚
高橋 宗司 1時間6分46秒(1位)
3時間14分20秒
9時間0分47秒
9位
9区(23.2km)
戸塚~鶴見
横山 拓也 1時間11分53秒(9位)
4時間26分13秒
10時間12分10秒
8位
10区(23.1km)
鶴見~大手町
出岐 雄大 1時間13分19秒(14位)
5時間39分32秒
11時間25分59秒
8位

関連情報