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2016.01.02
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「第92回箱根駅伝」往路優勝(2年連続2回目)
2016年1月2日(土)に開催された第92回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)往路において、本学チームは1区から5区までのすべての区間を首位で通過し、昨年に引き続いて、往路優勝を飾りました(往路総合記録:5時間25分55秒)。
午前8:00、気温5℃。手がかじかむような寒さの中、大手町(読売新聞東京本社前)から5区間にわたる往路107.5キロの戦いがはじまりました。今大会、本学は4年生2名、3年生2名、2年生1名、5名のうち4名を昨年と同区間に配置する布陣で挑みました。
各校が主力級のランナーを投入し、序盤から高速レースとなった1区(21.3km)に起用されたのは、今シーズン一度も故障することなく着実に練習を積むことができ、原晋監督が「試合のスタートラインにたつと勝負師にかわる“天才”」と評する久保田和真選手(教育人間科学部4年)です。昨大会も同区間を走り、コースを熟知している久保田選手は、区間新記録ペースでの集団走が続く中、15㎞過ぎにスパートをかけて先頭にたつと積極的にレースを展開し、そのまま鶴見中継所へ。本レースの流れをつくる区間賞の力走で後続に21秒差をつけて2区にタスキを渡しました。なお、久保田選手は、今大会区間賞を獲得したことで、今シーズン出場したすべての駅伝(出雲、全日本、箱根)で区間賞を獲得しています。
各校のエースが顔をそろえる「花の2区(23.1km)」に指名されたのは、本学の絶対的エースに成長し、学生長距離界を代表するランナーでもある一色恭志選手(経営学部3年)です。毎日の練習でも手を抜かず、今シーズン最高レベルの練習を積むことができた一色選手は、タスキをもらうとコースの中盤と終盤にやってくる上り坂に備えて前半は体力を温存。後半から徐々にペースをあげると終始安定したリズムの良い走りで攻略が難しいとされる同区間を快走。首位と1区からのタイム差を守り、後続に22秒差をつけたままトップで3区にタスキをつなぎました。
以前は「つなぎの区間」とされていましたが、近年は各校が戦略的にエース格の選手を投入し、重要区間に位置付けられる3区(21.4km)に起用されたのは、集中力があり、力強い走りが特長の秋山雄飛選手(国際政治経済学部3年)です。走りに対する抜群のセンスを持ちながらも昨シーズンまでは故障に苦しみ、今シーズンに入ってからようやく好調を維持することができた秋山選手は、箱根駅伝初出場にもかかわらず、原監督が期待する以上の快調な走りで、気温が上昇し、走りにくくなった同コースを軽やかに走り切り首位をキープ。後続との差も1分35秒差に広げ、圧巻の走りで区間賞を獲得し、4区にタスキを手渡しました。
箱根駅伝全10区間中、最短区間の4区(18.5km)に配置されたのは、試合になると自分を追い込むことができ、ロードレースになると120%の力を発揮する田村和希選手(経営学部2年)です。昨大会も同区間を走り、コースに精通している田村選手は、気温が上がり、暑さで各校の選手が苦しむ中でも序盤から余裕をもった走りで同区間を好走。自身が昨年樹立した区間記録には及ばなかったものの、区間賞の鮮やかな走りで後続との差を2分28秒差にまでさらに広げ、最終区にタスキをリレーしました。
高低差800メートル以上のもっとも過酷な区間と称される「山上りの5区(23.2km)」を任されたのは、昨大会も同区間を走り、本学の往路初優勝に貢献した本学チームの主将 神野大地選手(総合文化政策学部4年)です。今シーズン、自身はケガに苦しみながらもコツコツと可能な限りの練習を積み、一方で主将としてチームをまとめてきた神野選手は、キャプテンとしての責任を果たす区間2位の復活の走りで厳しいコースを駆け抜け、後続に3分4秒のタイム差をつけ、2年連続で往路優勝のフィニッシュテープを切りました。
明日は、復路109.6キロが行われます。昨年に続く総合優勝に向けて、本学チームの健闘が期待されます。
本日、沿道に出向いて応援してくださった皆さま、テレビやラジオの前で応援してくださった皆さま、ありがとうございました。皆さまからの声援が選手たちに走る元気と力をもたらしますので、明日も引き続き、応援のほど、お願い申し上げます。
*** 原晋監督のコメント *** 多くのご声援ありがとうございました。 今回のレースは1・3・4区がどう走るかがポイントだと思っていたが、期待どおりの走りをしてくれたと思う。そして、出走したすべての選手が、それぞれの持ち味を出し、100%の力を出してくれたと思う。特に1・2・3区は踏ん張ってくれたと思うし、4・5区についても、現在の自分自身の状態の中でベストの走りをしてくれたと思う。 明日のレースは、山下りにインカレや三大駅伝の経験がない1年生を起用するため、そこが乗り超えられるか否かがポイントになる。あとは上級生たちの踏ん張りだと思うが、総合優勝に向けて気を引き締めて挑みたい。 引き続きの応援をお願い申し上げます。 |
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1区 久保田 和真選手
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2区 一色 恭志選手
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3区 秋山 雄飛選手
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4区 田村 和希選手
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5区 神野 大地選手
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2年連続で往路優勝のゴールテープを切った神野 大地選手
区間 | 選手氏名 | 上段:区間タイム(区間順位) 下段:総合タイム |
通過順位 |
1区(21.3km) 大手町~鶴見 |
久保田 和真 (くぼた かずま) |
1時間1分22秒(1位) 1時間1分22秒 |
1位 |
2区(23.1km) 鶴見~戸塚 |
一色 恭志 (いっしき ただし) |
1時間7分35秒(3位) 2時間08分57秒 |
1位 |
3区(21.4km) 戸塚~平塚 |
秋山 雄飛 (あきやま ゆうひ) |
1時間2分24秒(1位) 3時間11分21秒 |
1位 |
4区(18.5km) 平塚~小田原 |
田村 和希 (たむら かずき) |
55分17秒(1位) 4時間6分38秒 |
1位 |
5区(23.2km) 小田原~箱根 |
神野 大地 (かみの だいち) |
1時間19分17秒(2位) 5時間25分55秒 |
1位 |