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2025.04.10

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【国際政治経済学部】内田達也教授ゼミ(国際経済学科)の学生による観光企画「みちびくじ」を埼玉県川越市で開催

2025年2月23日(日)~3月1日(土)の7日間にかけて、国際政治経済学部 内田達也教授ゼミ(以下、内田ゼミ)が埼玉県川越市において、観光企画「みちびくじ」を実施しました。内田ゼミの学生によるプロジェクトチームが考案した本企画では、観光地の混雑緩和と旅行者の観光計画の経験獲得を促すことを目的とし、本川越駅観光案内所または仲町観光案内所のいずれかを訪問された方を対象に、地元の人に愛されている穴場スポットが書かれた「みちびくじ」を通して、川越市のまだ知られていない、未知の観光地へと導きました。また、くじに書かれた観光スポット1か所以上を実際に訪れ、そのスポットで撮影された写真を提示された参加者には、オリジナルトートバッグをプレゼントしました。

■実施実績
本プロジェクトでは、7日間で計467名の観光客がくじを引き、25か所の提携店舗・観光スポットを巡りました。また、くじに書かれた観光スポットを実際に訪れた参加者へのギフトとして用意したオリジナルトートバッグは、100個のうち99個が配布されました。さらに、実施期間中にくじとともにアンケートを配布し、参加者から63件のアンケート回答が得られました。
アンケート結果によると、「みちびくじによる観光体験」は90%以上の参加者から肯定的な評価が得られ、80%の回答者が「今後も意識して計画的な観光を行いたい」と回答しました。特に家族連れやシニア層の参加が多く、観光案内所での観光情報提供との相乗効果もありました。

■今後の展望
「みちびくじ」は、観光地の混雑緩和や旅行者の観光スキル向上に寄与した一方で、事前に想定したターゲットと、実際にアプローチできた層に相違があったこと、デジタルツールの活用における課題など、改善点も多く見つかりました。今後、本プロジェクトを継続する際には、フィールドワーク等事前調査の充実化による地域特徴の活用、その地域特有のターゲット層の分析、それらを踏まえた導線の強化を検討します。内田ゼミ26期一同は、今回のプロジェクトを実施して得られた、すべての知見を内田ゼミ内に引き継ぎ、さらなる社会課題解決への提案を模索していきます。

右:庄司優希さん(国際政治経済学部 国際経済学科 3年/イベント実施時)

学生からのコメント

庄司優希さん(国際政治経済学部 国際経済学科 3年/イベント実施時)

今回のプロジェクトでは、くじを引き、実際にその場所に行ってもらうことを通じて、①手荷物預かり所の認知拡大、②分散による混雑緩和、③旅行計画の楽しさを知ってもらうことの実現を目指しました。実際にくじを引いた方々が、普段は訪れる機会がないスポットに足を運び、自分らしい観光を楽しめたと感じていただけたことが大きな成果だと感じています。また、想定よりも観光案内所に戻ってきてくれる方が多く、インセンティブとしてのオリジナルエコバックの効果を実感しました。そして予想以上に家族連れの方々やシニア層にも多く参加いただけたことも意外な発見でした。

一方で、QRコードなどのデジタル活用や、掲載した地図の視認性、より遠方のスポットへの誘導の難しさなど、今後改善すべき課題も多く見つかりました。デジタルツールの活用方法や広報戦略の見直しを進めることで、たくさんの観光客に楽しんでもらえる仕組みができればいいなと考えています。今回の経験を生かし、今後も観光促進に貢献できるような取り組みを模索していきたいです。

本プロジェクトを遂行するにあたり、観光案内所の方にとても親切に対応していただいたことがとても印象に残っています。今後訪れる旅行先ではSNSではなく、観光案内所に足を運び、観光スポットなどを尋ねてみようと思います。本プロジェクトにご協力いただいた川越市観光課をはじめ、観光案内所の皆さま、そして掲載に協力してくださった店舗のすべての方々に、ゼミ生一同心より感謝申し上げます。

右:庄司優希さん(国際政治経済学部 国際経済学科 3年/イベント実施時)

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