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大学附置教育研究施設等 2023年度 活動報告

研究所・センター 所長・センター長
アカデミックライティングセンターAWC 伊達 直之(文学部 教授)
情報メディアセンター AIM 宮治 裕(社会情報学部 教授)
環境安全センター 武内 亮(理工学部 教授)
シビックエンゲージメントセンター 飯島 泰裕(社会情報学部 教授)
青山学院史研究所 小林 和幸(文学部 教授)
スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター  申 惠丰(法学部 教授)
研究所・センター 所長・センター長
アカデミックライティングセンターAWC 伊達 直之(文学部 教授)
情報メディアセンター AIM 宮治 裕(社会情報学部 教授)
環境安全センター 武内 亮(理工学部 教授)
シビックエンゲージメントセンター 飯島 泰裕(社会情報学部 教授)
青山学院史研究所 小林 和幸(文学部 教授)
スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター  申 惠丰(法学部 教授)
アカデミックライティングセンター AWC
Academic Writing Center
【副センター長】 升本 潔 (地球社会共生学部 教授)

 アカデミックライティングセンター(AWC)は、アカデミックライティングに係る指導及び教育を実施することにより、学生のコミュニケーション能力、論理的思考力及び日本語、英語その他の言語によるアカデミックライティング能力の育成及び向上を支援し、アカデミックマナー及びアカデミックリテラシーを有する学生の育成に資することを目的として2017年に創設されました。学生の個別支援を担うチューターは、本学の修士課程・博士課程に在籍する大学院生です。AWC専任教員によるライティング支援方法に関する研修を受講し、チューターとしての研鑽を重ねながら、青山キャンパス及び相模原キャンパスにおいてライティングの相談に応じています。
 またAWCでは、アカデミックライティングの支援・教育に関する研究も精力的に進めています。AWCの紀要である「ライティング研究」は、ライティング指導などに関する総合的な研究誌を目指して2022年3月に創刊されました。まだまだ歴史の浅い組織ですが、今後の一層の発展に向けて日々の活動に鋭意取り組んでいます。

アカデミックライティングセンター(青山キャンパス18号館 マクレイ記念館2階)

情報メディアセンター AIM
Aoyama Gakuin University Institute of Information and Media
【 所 長 】 宮治 裕 (社会情報学部 教授)

 情報メディアセンターは、本学および学院の各設置学校の教育研究高度化にむけて情報環境の充実を図り、教育・研究システムを運営・サービス提供し、ICT活用教育の支援・普及および情報基礎教育、情報科学分野の調査・研究を行う機関です。
 具体的な業務としては、利用者の要望や情報技術の動向を踏まえて、学内ネットワーク、PC教室、授業支援システムを含む様々な施設設備・システムの企画、設計、導入から利用支援サービスを含む運用全般を担っています。また、AOYAMA-Mail、ソフトウェアライセンス提供、Web会議ソフトウェア契約・提供など、様々なサービスを提供しています。これらの利用に関する問い合わせは、サポートラウンジにて受け付け対応しています。また、本学の情報教育の基礎を担うIT講習会の運営、ネットワークやアプリケーションに関する本センター主催の講習会も行っています。

情報メディアセンター PC教室(相模原キャンパス)

環境安全センター
Environmental Safety Management Center
【 所 長 】 武内 亮 (理工学部 教授)

 環境安全センターは、大学附置の教育研究施設として2017年4月相模原キャンパスに設置されました。本センターは、教育研究活動(遺伝子組換え・放射線を除く)にともなって生じる環境汚染の防止、近隣住民の生活環境の保全、実験研究時における学生・教職員の健康および安全の確保を目的としています。具体的活動としては、実験廃棄物の適正処理と廃棄方法の指導、各種法令に基づく環境測定の実施と評価、環境や人体に影響を及ぼす有害性の高い物質の取り扱いルールや管理体制の制定、安全マニュアルの作成や研究室に新規配属された学生に対しての安全講習会、日常的な安全指導を行っています。本センターは多数の資格を有し、これらの分野について専門知識を持つ助手が在籍しております。安全教育のために本学独自に作成した安全マニュアルや実験室の状況を示すオリジナルピクトサインは学外関係者からも高く評価されています。

実験室の作業環境測定の様子

シビックエンゲージメントセンター
Aoyama Gakuin University Civic Engagement Center
【 センター長 】 飯島 泰裕 (社会情報学部 教授)

 青山学院大学シビックエンゲージメントセンターは、2022年にボランティアセンターから改組され、シビックエンゲージメント (市民協働)へ活動の範囲を広げ、それを教育にも活かしています。
 2023年度は、コロナ禍も一段落し、街中清掃 Green Up Project、手話コミュニケーション講座、オンライン日本語サロン、渋谷区版こども食堂「こどもテーブル」、相模原地域小中学校等連携事業、広尾中学校アフタースクール、落書き対策プロジェクト、大規模災害時に渋谷の災害を軽減する「もしもプロジェクト青学」、カンボジア日本語サロン、多様性や共生社会実現に向けた彩プロジェクト、ヒューマンライブラリ、国際協力プランナー入門、認知症サポーター養成講座、防災ボランティア講習、こどもの居場所づくりセミナー、ユニバーサルマナー検定取得支援などを実施しています。また、2024年1月1日の能登半島地震に際しては、募金活動やボランティア派遣も行なっています。
 この他、地域活性化と活動の幅を広げ、里山再生活動、相模原市相武台団地活性化プロジェクト、相模原市中央区「わかば」プロジェクトなども実施しています。相武台団地のプロジェクトは、認知症サポーターとして始めた活動ですが、明るい青学生が高齢者に寄り添い、みんなでお菓子を作り、キーホルダーを作り、小学生を含む若い地域の皆さんを取り込んだ、地域の元気を取り戻す活動となっています。「わかば」プロジェクトは、相模原市中央区の魅力を発見し、発掘し、発信するという相模原市役所と協働で進めたプロジェクトです。 インスタグラムで発信し、魅力体験ツアーの他、相模原で葡萄を栽培しワイン製造している地元企業と協働して、収穫製造の体験だけでなく、新製品のスパークリングワインのラベル開発をしました。出来た製品は、1ヶ月を待たず完売となり、相模原の魅力とものづくりの面白さを実感したことと思います。
 さらに、ソーシャルビジネスとして、金沢 Outsider Art Project(障害者のデザインセンスを活かした自立支援)、シブヤフォント、相模原市藤野地区地産ガチャの活動も行っています。青学生の普段見せないアートセンスや、流行に敏感なセンスの良さに、驚かされました。
 こうした活動の他に、青山スタンダード科目「ボランティア・市民協働論」も実施しました。シビックエンゲージメントセンターの活動を学問的に見つめ直し、多くの学生に知識を得てもらいます。また、市民協働やボランティアの体験を人生に役立つ体や心で学ぶ学習として、サービス・ラーニングも実施協力しています。
 校友の皆様との連携も始まり、ボランティア活動や国際貢献事業について、ボラカフェで講演頂きました。体験したことのない世界の話を見聞きして、学生の心に響いております。

市民協働活動のハイライト

能登半島地震の緊急支援募金

青山学院史研究所
Aoyama Gakuin Historical Research Institute
【 所 長 】 小林 和幸 (文学部 教授)

 青山学院史研究所は、青山学院が収集・所蔵する歴史資料を分析・検討し、近代日本社会において青山学院が果たした歴史的役割を広く研究することにより、ひいては近代日本へのキリスト教文化の影響を考察し、教育史、思想史、近現代史の発展に寄与することを目指しています 。あわせて、本学院の建学の精神と歴史的な位置付けを客観的に明らかにし、青山学院大学ならびに学院設置諸学校における自校史教育の展開支援と高度化を担うことを目的としています。
 2023年度は、 2024年の学院創立150周年を記念して刊行する『青山学院一五〇年史』通史編Ⅱと別冊『写真に見る青山学院一五〇年』の執筆編纂に取り組みました。通史編Ⅱは、戦後から現在までの青山学院発展の歴史を記述しています。別冊は、青山学院の創設期以来の歴史を多くの写真や図版などから振りかえります。
 また、2025年度開設予定の「青山学院ミュージアム」の開設準備にも協力しました。

既刊の『青山学院一五〇年史』資料編Ⅰ、同資料編Ⅱ、同通史編Ⅰ。

スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター
Schoonmaker Memorial Center for Gender Studies at Aoyama Gakuin University
【 センター長 】 申 惠丰 (法学部 教授)

 本センターは、ジェンダーにかかわる研究及び教育の発展を通じて青山学院及び社会におけるジェンダー平等と性の多様性の尊重に貢献することを目的として、2021年4月に設立されました。今年度初の取組みとしては、全新入生に配布する性的同意ハンドブック「探検しよう! 私とあなたの気持ちを守るには」の作成、全授業担当教員向けリーフレット「トランスジェンダー当事者学生への配慮のお願い」(日本語版・英語版)の作成・配布を行いました。公開講座「ジェンダーと学問研究」の開講や、「エンパワーメントプログラム ジェンダーと表現」をはじめとする各種セミナー・イベントは昨年から継続して行っています。今年度は、センターの公式ロゴマークコンペティションも開催され、学生たちから寄せられた力作の応募作品の中から審査により選ばれたロゴマークが決定しました。