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学部概要(教育人間科学部)

MESSAGE 学部長メッセージ

教育人間科学部は、教育学科と心理学科から構成されています。教育学科は教師になるための勉強を、心理学科はカウンセラーになるための勉強をするところだと世間では思われていることもあるようですが、ごく一面をとらえているに過ぎません。実際、卒業生の進路はとても多様です。
教育学や心理学は、「人間」についてさまざまな観点から総合的に追究していく幅広く奥の深い学問です。単なる職業人の育成に留まるものではありません。「教育」は学校だけに留まらず、私たちが生涯にわたって関わっていく普遍的な営みであり、「心理」はカウンセラーとの相談だけで大事なわけではなく、日常において私たちのうちにあるはたらきそのものです。
人間について深く理解するためには、人間をめぐるさまざまな領域において知識を獲得・活用していくことが不可欠です。教育人間科学部では、多様な専門領域を持つ多数の教員が協力しながら、研究・教育活動を展開しています。教育学と心理学を連携させながら学んでいく意味・意義を体現しているのが本学部の特色といえるでしょう。
カリキュラムは、本学部・両学科の特色を活かすために、体系的に組み立てられています。入学後はまず、語学を含む教養を身に付けるとともに、教育学・心理学の基礎を固めながら、教育学・心理学の全体像を把握したうえで、徐々に興味・関心のある分野を掘り下げていき、卒業時には、幅広い知識を持ちつつも、深い専門性を有した人材となることができるようになっています。
本学部では、実践と理論の両面を最適なバランスで学ぶことによって、世の中の変化に対応しつつ、本質を見極める力を身に付けることができます。「人間」について追究する学問である教育学・心理学を修めた卒業生は、専門的職業のみでなく、社会のさまざまな場面で活躍しています。家庭、学校、企業から地域・国家まで、どのようなコミュニティにおいてにも必ず人間がいて、相互に関わりあいながら活動することによって社会は成り立っているからです。
ロボットやAIがいたるところで使われるようになり、「人間は何をするのか、できるのか、すべきなのか」がさかんに議論されています。いまほど「人間とは何か」が問われる時代はないでしょう。教育学・心理学の重要性はますます高まっていくに違いありません。人間に対する深い理解と「誰もが幸せに生きられる社会」を絶えず追求する姿勢を持った本学部の卒業生には、次世代をつくるサーバントリーダーとして活躍することが大いに期待されています。


——教育人間科学部 学部長
野末 俊比古 [NOZUE Toshihiko]

ABOUT US 教育人間科学部について

教育研究上の目的

青山学院大学教育人間科学部の教育研究上の目的をご紹介いたします。

幅広い教養と深い専門的識見を兼ね備えた上で、より良い社会の形成に寄与しようとする意欲を持つ人材の育成を目指す。また、専門家の養成機関として、世の中に役立つ具体的な知恵や実践的技術を修得することに重点を置く学びの場を提供する。

人間の成長と発達に関する学問分野、および感覚・知覚の基礎的領域から社会・臨床の応用領域にいたる学問分野の最新の成果をふまえて、「科学的」「人間学的」「総合的」に様々な社会や環境において主体的に生きる人間と、その人間の心およびその人間が果たす役割、行動や思考、人間と人間の関わり合いやコミュニケーションを研究することを通して、豊かで多様な視点に基づく問題解決志向型の人間の養成をめざす。

教育と心理を総合的に学べる学部

教育人間科学部では、理論的な知と実践的な知を兼ね備え、現代の人間が直面している諸問題の解決に邁進し、社会的要請に応えて行動できる自己教育力のある人材を育成します。そのために、学問的叡智を深めるとともに、一人ひとりの人間に焦点を合わせた臨床的なアプローチを重視。人間の教育、心理、発達を扱う学問分野に基礎を置き、多様な社会や環境の中で成長・発達し、より良き生(well-being)を主体的に追い求める人間を研究します。また、人間が果たす役割、その行動や思考、人間と人間の関わり合いやコミュニケーションなどを考究します。