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知能情報コース

CURRICULUM 学びの特色とカリキュラム

学びの特色

人間・知能、社会・ネットワーク、設計・システムの3種類の切り口から知能・情報を総合的に教育します。
知能情報コースは、情報という側面から「人」の知能・感性などを解明していくことと同時に人にやさしい技術を身に付けること、さらに、社会および社会システムにおける情報のもつ機能・役割について十分理解し、情報技術の社会貢献について深い洞察力を持って取り組むことのできる学生を育成することを教育目的とします。
研究分野は自動プログラミング、自然語意味理解、テキストマイニング、ヒューマノイド、福祉ロボット、人工生命、光通信インターネット、モデルによる教育システム(Model Based Learning System)、応用設計システム、大規模・複雑な情報からの知識発見、データマイニング、ヒューマン・インタフェース、生体情報学、神経生理学などです。

カリキュラム

主要科目の特長 博士前期課程
ヒューマンインタフェース特論

人間のコミュニケーションにとって音は非常に重要な位置を占めるが、いわゆるヒューマンインタフェース分野では最新の研究成果を学ぶ機会が少なく、誤解も多い。本講義では聴覚について深い知識を得ることを目的とする。

先端コンピューティング特論

最先端のコンピュータに期待される能力のひとつに、人と同じように実世界の事象を解釈する「パターン識別」能力がある。その手法は多岐にわたっており、高度な知識を要する。本講義では、パターン識別の名著を教科書に、受講者の身近な研究テーマから実習課題を選び実習を行うことで理解を深める。

インターネット特論

インターネットは様々な用途に利用され、必要とされる制御方法も変わりつつある。本講義では、IP電話、インターネットビデオ放送等の新しいアプリケーションを視野に入れて、英語研究論文を題材として、インターネット諸技術を論じる。

授業科目・講義内容・履修モデル・教員紹介

研究について

情報テクノロジー学科所属教員は、大学院知能情報コースに所属し、情報テクノロジー学科学部生を継続して大学院で指導することができます。社会および産業界における情報テクノロジーの重要性は日を追って増してきていることは明らかで、そこで必要となる人材、すなわち高度な専門教育により、斬新な発想と豊富な知識と技術を有する指導的なエンジニアを送り出すことを目的として、より具体的で高水準の研究テーマにより教育を行うことが本コースの特徴です。
知能情報工学コースは、情報という側面から「人」の知能・感性などを解明していくことと同時に人にやさしい技術を身に付けること、さらに、社会および社会システムにおける情報のもつ機能・役割について十分理解し、情報技術の社会貢献について深い洞察力を持って取り組むことのできる学生を育成することを教育目的とします。そこでは、人間の知能とその社会活動を支える人工システムの基礎となる現象の解明、モデル化、システム化に至る問題を全体のテーマとします。
研究領域は人間・知能情報学を共通基盤として、ネットワーク・社会情報学とシステム・設計情報学への展開をソフトウェア・ハードウェアにとらわれずに取り組むことにより高度で柔軟な研究領域を開拓していくことを研究目的とします。
本コースの骨格は、学部の構成と同様に、情報テクノロジーの応用分野を大きく視野にとらえ、ロボットで代表される、メカトロニクステクノロジー分野、人間工学や福祉の観点からヒューマンファクタテクノロジー分野、人工知能や自然言語処理などのソフトウェアテクノロジー分野で成り立っています。

研究室紹介

INTERVIEW インタビュー

REQUIREMENTS 修了要件等

博士前期課程

  • 修了要件

    本大学院博士前期課程において、所属するコース及びそのコースの中で「専門フロンティアプログラム」又は「複合フロンティアプログラム」のいずれかを選択した上で、2年(4学期) 以上在学し、正規の研究を行い、所定の30単位以上を修得しかつ学位論文を提出し、その審査に合格し外国語認定を受けた者に修士の学位を授与する。
    ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績を挙げた者については、1年(2学期)以上在学すれば足りるものとする。

    所定の単位とは、専門フロンティアプログラムにおいて、専攻共通科目の「科学技術英語 Ⅰ」(2単位)ならびに専攻専門科目の「理工学特別実験・演習A、B、C、D」(各2単位、合計8単位) を必修科目と定め、専攻共通科目の選択必修科目の中から2単位以上選択、所属するコースで決められた専攻専門科目の各コース基幹科目の中から8単位以上選択し、その他の選択科目と合わせて合計30単位以上の単位修得をいう。
    複合フロンティアプログラムにおいて、専攻共通科目の「科学技術英語 Ⅰ」(2単位)、専攻専門科目の「理工学特別実験・演習A、B、C、D」(各2単位、合計8単位)、「複合フロンティア特別演習E、F」(各2単位、合計4単位) を必修科目と定め、専攻共通科目の選択必修科目の中から6単位以上選択、所属するコースで決められた専攻専門科目の各コース基幹科目の中から4単位以上選択し、その他の選択科目(他研究科科目は、コースおよび研究指導教員の承認を得た上で、4単位を上限に修了要件に含めることができる)と合わせて合計30単位以上の単位修得をいう。
    また、外国語認定は必修科目の「科学技術英語 Ⅰ」の単位修得をもってこれを行なう。

  • 成績評価

    成績は、100点を満点とし、60点以上を合格とする。
    成績証明書及び成績通知はAA、A、B、Cの評語により表示される。
    成績評価 評点: AA 100点~90点 A 89点~80点 B 79点~70点 C 69点~60点

  • 修了者に授与される学位

    専門フロンティアプログラム 修士(理学)又は修士(工学)
    複合フロンティアプログラム 修士(学術)

  • 修了要件

    本研究科に3年(6学期)以上在学し、正規の研究を行ない、所定の6単位以上修得し、かつ学位論文を提出し、その審査及び最終試験と外国語認定試験に合格した者に博士の学位を授与する。
    ただし、在学期間に関して、優れた研究業績を挙げた者については、2年(4学期)以上在学すれば足りるものとする。

  • 修了者に授与される学位

    博士(理学)又は博士(工学)

Policy 教育研究上の目的と3つのポリシー

博士前期課程 3つのポリシー

  • ディプロマポリシー(修了認定・学位授与の方針)

     知能情報コースは、以下の要件を満たす「専門フロンティアプログラム」の学生に対し「修士(工学)」又は「修士(理学)」を、「複合フロンティアプログラム」の学生に対し「修士(学術)」を授与する。

    ■知識・技能
    ・知能、知識、および情報テクノロジー全般の基礎知識として、プログラミング技術、図形・画像処理技術、言語処理を含む高度なコンテンツ開発能力、ネットワーク接続で必要なセンサー技術やAPI開発技術、Web解析技術等のいずれかの分野において、独力で研究を推進可能な専門知識と研究遂行能力を有している。
    ・国外で研究発表できる英語力を身につけている。
    ・専門フロンティアプログラムでは、高度な研究と応用に関する深い知識を、複合フロンティアプログラムでは科学技術の成果に対する社会活動面からの評価および科学・技術に対する社会経済活動からのニーズ等を評価できる幅広い専門知識を有している。

    ■思考力・判断力・表現力
    専門知識に基づいて、セキュリティ事象や、インシデントに対する対応の判断・洞察能力、非言語情報や、膨大な情報空間の処理能力、および、可視化のためのプログラミング技術を身に着け、先端科学技術の発展に寄与できる広い視野を持つ技術者・研究者になれる思考力・判断力・表現力を有している。

    ■意欲・関心・態度
    社会人としてグローバルに活躍する意欲に加え、修士の学位に値する高い倫理観と科学技術の発展に寄与できる人間性を身につけている。

  • カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

    教育プログラムとして、「専門フロンティアプログラム」および「複合フロンティアプログラム」を編成する。

    「専門フロンティアプログラム」
    ソフトウェアテクノロジー、メカトロニクステクノロジー、ヒューマンファクタテクノロジー、ネットワークテクノロジーの4分野および、科学・技術と社会、環境、福祉、リスクベースの安全の問題などを学ぶことができる教育課程を編成する。
    具体的には、情報セキュリティ特論、情報基礎論、発見科学特論、設計情報工学特論、情報発信スキル特論、非線形制御、ロボット工学特論、生体運動学、身体性知能論、ワールドワイドウェブ特論、ソフトウェア科学特論、人工知能特論、知能ソフトウェア科学特論、ウェアラブルメディア特論、スマートメディア特論、実用CAEアプリケーション特論、画像処理特論、マルチメディア工学特論など、基礎と応用工学的な問題に関する特論を学ぶ、さらに科学・技術と社会、福祉工学、環境科学、リスクベース安全工学、問題解決演習、研究開発特論、知的財産、科学技術倫理などの環境、安全、倫理的観点を学ぶ。これらによって独力で研究を進めるために必要な専門知識が得られる。また、科学技術英語を必修とし、国外で研究発表できる英語力も身につける。

    専門分野に関する情報収集、研究計画の立案、試験装置や解析ソフトの開発とそれによる研究の遂行など、総合的な研究指導によって培われる思考力、判断力、洞察力に基づき、独力で研究を推進可能な能力が得られる。学内および国内外での研究発表の機会を数多く設け、表現力を身につける。

    独力で研究を遂行できるように、専門以外にも環境、安全、倫理等の諸問題について、社会に出た時に必要な関心と態度を、研究活動を通じて養う。国内外でのインターンシップの機会を与えることで、グローバルな環境を体験し、社会人としてグローバルに活躍する意欲を養う。

    「複合フロンティアプログラム」
    複数コースの専門分野を広く学び、社会・文化と科学・技術のかかわりなど、科学・技術に関する調査・分析に関する幅広い専門知識を養う。

  • アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)

    ■知識・技能
    ・専門フロンティアプログラムでは、専門分野を学ぶ上で必要な外国語、数学、専門科目などについて内容を理解し、大学卒業相当の知識を有し、情報テクノロジー関連分野の基礎が理解できる。
    ・複合フロンティアプログラムでは、幅広く専門知識を身に付けるための基礎学力および大学卒業相当の外国語の知識がある。

    ■思考力・判断力・表現力
    大学卒業相当のレベルで、物事を多面的かつ論理的に考察し、自分の考えをわかりやすく表現し、伝えることができる。

    ■意欲・関心・態度
    コースの特徴を理解した上で、情報テクノロジーに興味があり、専門知識や専門スキルを活用して社会に貢献しようとする意欲があり、興味を持っている。

博士後期課程 3つのポリシー

  • ディプロマポリシー(修了認定・学位授与の方針)

    知能情報コースは、以下の要件を満たす学生に対し、「博士(工学)」又は「博士(理学)」を授与する。

    ■知識・技能
    ・幅広い専門知識に独創的な自らの研究業績を融合させる専門知識と研究遂行能力を有している。
    ・国外で研究発表し、情報交換のできる英語力を身につけている。

    ■思考力・判断力・表現力
    ・高度な専門知識に自らの研究成果を融合させ、先端科学技術の発展に寄与できる広い視野を持つ技術者・研究者であると認められる思考力・判断力・表現力を有している。

    ■意欲・関心・態度
    ・社会人としてグローバルに活躍する意欲に加え、博士の学位に値する人格および高い倫理観と科学技術の発展に寄与できる人間性を身につけている。

  • カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

    幅広い専門知識に独創的な自らの研究業績を融合させるための基礎となる豊かな学識を養い、博士の学位に値する研究業績をあげ、学術的な議論の能力が持てるように研究指導を行うことができる教育課程を編成する。
    博士論文の作成指導では、情報テクノロジー分野の最先端の研究テーマと方法論を選定し、独創的な研究成果を創出する。また、国外での研究発表により英語力を向上させる。

    将来、先端科学技術の発展に寄与できる技術者・研究者として、独り立ちできる能力が培われるように、最新の科学技術に関する情報収集が可能な国内外での学会活動や、産業界のニーズ理解に向けた社会活動などが積極的に行える研究環境を与え、思考力と判断力を向上させる。また、修士および学部の学生とともに研究を進める場を設け、協調性、表現力、指導力を向上させる。

    独創的な研究を遂行できるように、専門以外に環境、安全、倫理等の諸問題について、社会に出た時に必要な関心と態度を、研究活動を通じて養う。国内外でのインターンシップの機会を与えることで、グローバルな環境を体験し、国際レベルでの研究を推進することができ、社会人としてグローバルに活躍する意欲を養う。

  • アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)

    ■知識・技能
    専門分野を学ぶ上で必要な外国語、数学、専門科目などについて内容を理解し、大学院博士前期課程もしくは修士課程修了相当の知識を有し、情報テクノロジー関連分野の基礎が理解できる。

    ■思考力・判断力・表現力
    大学院博士前期課程もしくは修士課程修了相当のレベルで、物事を多面的かつ論理的に考察し、自分の考えをわかりやすく表現し、伝えることができる。

    ■意欲・関心・態度
    コースの特徴を理解した上で、情報テクノロジーに興味があり、専門知識や専門スキルを活用して社会に貢献しようとする意欲があり、興味を持っている。