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2012.01.03

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第88回箱根駅伝、本学は、「復路7位」、本学史上初の「総合5位」でゴール。かつ本学史上初の「3年連続シード権」を獲得

2012年1月3日(火)、第88回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)復路が開催され、本学は「復路7位(復路タイム:5時間43分48秒)」、「総合5位(総合タイム:11時間08分46秒)」の成績で3年連続シード権を獲得しました。なお、「総合5位」の成績および「3年連続でのシード権獲得」は、本学史上初のことです。また、シード権を獲得したことにより、2012年10月開催「第24回出雲大学選抜駅伝大会」への出場権が与えられました。

午前8時00分、氷点下の箱根・芦ノ湖から復路109.9キロ、5区間にわたる戦いは始まりました。

高低差864メートル、「壮絶」と称される山下り6区(20.8km)を託されたのは、原晋監督が「下りの適性がある」と満を持して送り出した竹内一輝選手(文学部2年)です。竹内選手は、初めての山下りにも臆することなく、猛スピードで急斜面を駆け下り、本区間、59分49秒の区間6位の好タイムで走破。順位も1つあげ、「総合6位」で7区にタスキをつなぎました。竹内選手の好走は、本学史上初、「総合5位」に向けての流れを生み出しました。
7区(21.3km)を任されたのは、最上級生でただ一人のエントリー、主将・川村駿吾選手(法学部4年)です。川村選手が本区間を走るのは、昨年に引き続いてのことですが、スピードがあり、堅実な走りをする川村選手は、細かなアップダウンの続くコースを危なげなく走り切り、6区からの6位をキープ。主将としての責任を果たし、タスキを平塚中継所(8区)まで運びました。なお、川村選手は、5位チームとの差をこの時点で7秒詰めました。
8区(21.5km)を走るのは、「粘りの走り」が特徴の井上尚樹選手(総合文化政策学部2年)です。井上選手は、前半は平坦、後半は坂が続くコースを遊行寺の坂まで力を溜めておき、坂を越えてからスパート。1秒でも早くタスキを戸塚中継所(9区)に運ぶため、アップダウンが続く後半コースを我慢強い走りで乗り切り6位で9区の選手にタスキを渡しました。井上選手は、この時点で、7区で1分48秒あった5位との差を30秒縮めました。
復路の最長区間である9区(23.2km)を任されたのは、ダイナミックな走りをし、1年生の時から箱根駅伝に出場している横山拓也選手(総合文化政策学部3年)です。横山選手は、戸塚中継所で1分18秒あった5位との差をじりじりと詰め、12km過ぎで本学史上初の「総合5位」に浮上。そのまま後続の選手を引き離し、鶴見中継所(10区スタート地点)では逆に6位のチームに1分18秒差をつけ、区間4位の好成績で10区のアンカーにタスキを託しました。
本学史上初「総合5位」を勝ち取るため、10区(23.1km)最終区間を託されたのは、スピードランナーでラストスパートがきく大谷遼太郎選手(国際政治経済学部3年)です。箱根駅伝初出場の大谷選手は、5位で受けたタスキを確実にゴールに運ぶため、前半オーバーペースにならないよう、勝負にこだわったレースを展開。記録上ではリードをしているものの、レース終盤、後続との競り合いを制し、チーム悲願の「総合5位」を勝ち取りました。

2日間にわたり、沿道に応援に駆けつけてくださった皆さま、テレビ、ラジオの前でご声援くださった皆さまに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

* 原晋監督のコメント


今日の結果は、想定していた結果の中で一番良い結果だった。6区(竹内一輝選手)で流れができ、9区(横山拓也選手)の期待以上の走りで結果が決まった。来年以降は、「優勝を狙えるチーム」に育てていきたい。

【 選手コメント 】

 上段:担当区間
下段:選手氏名
 箱根駅伝を走り終えて
1区
佐藤 研人
(さとうけんと)
今回の目標であった「トップと1分以内でタスキをつなぐ」という目標は達成できませんでしたが、1分半というタイムで出岐さんに渡せたので最低限の走りはできたのではないかと思います。来年、チームもさらに成長し、「優勝」を目指すようになってくると思うので、自分も1区のスペシャリストになってチームに貢献したいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。
2区
出岐 雄大
(できたけひろ)
この2日間、たくさんの応援ありがとうございました。チームが目標としてきた3位には届きませんでしたが、来年に繋がる結果になったと思います。次は、自分たちが1年生の頃から目標にしている「総合優勝」に向け頑張っていきたいと思います。
3区
福田 雄大
(ふくだゆうだい)
出岐さんから3位という好順位でタスキをもらったので、絶対に順位を落とさないという気持ちで走り出しました。結果として、3位の順位をキープすることができたので良かったです。しかし、自分自身の区間順位としては満足のいく走りではなかったので、また来年リベンジしたいと思います。応援ありがとうございました。
4区
遠藤 正人
(えんどうまさと)
順位を落としてしまいチームに貢献することができませんでした。しかし、9位という区間順位でまとめることができたので、自分の実力通りの走りはできたのではないかと思います。来年度は、強い新入生も入ってきてチームとしてさらに強くなっていくと思うので、自分自身ももっと速くなってチームに貢献したいと思います。
5区
小嶺 篤志
(こみねあつし)
今回は本当に応援ありがとうございました。山登りで一番力になったのは、フレッシュグリーンの青学の旗が沿道のいたる所にあって、多くの皆さんが応援してくれたことです。皆さんの応援が、自分の背中を押してくれました。来年は「優勝」という目標に向かって進むチームに貢献できるよう、努力したいと思います。
6区
竹内 一輝
(たけうちいっき)
たくさんの声援のおかげで過酷な箱根の山を走り切ることができました。来年は今年以上の結果を残せるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。来年は僕が「山下りの神」になります。
7区
川村 駿吾
(かわむらしゅんご)
1月2日、3日と応援ありがとうございました。7区を走っていて青山学院の旗が一番多かったのではないかと思って走っていました。寒い中、応援してくださる方の声が、僕にとっては、すごい追い風になりました。
来年は後輩たちが「優勝」を目指すと言っていますし、今年抜けるのは僕だけなので来年の青学は期待して良いと思います。今後とも青山学院大学の応援をよろしくお願いします。
8区
井上 尚樹
(いのうえなおき)
応援ありがとうございました。「総合5位」という青学史上最高の順位で走れたのも、皆さんの応援・サポートがあったおかげだと思います。個人的にも初めての箱根駅伝を区間1ケタ順位で走れたことは大きな自信になりました。しかし、この結果で驕ることなくこれからも頑張っていきたいと思います。来年は復路のエース区間9区を目指して練習に励みたいと思います。
9区
横山 拓也
(よこやまたくや)
応援ありがとうございました。過去2年間の箱根駅伝では失敗していたので、今年は自分の走りをすることができ、自分の力も150%出すことができました。精神的にきつくなった時、沿道の青山学院の旗や皆さまの声援に元気づけられました。来年、チームとして「優勝」を目指すにあたって、主要区間をしっかり走れるよう、今年一年、頑張っていきたいと思います。
10区
大谷 遼太郎
(おおたにりょうたろう)
初めての箱根駅伝は楽しかったです。レースがはじまった直後はあまり調子が良くなくて、他校の選手が後ろからどんどん迫ってくるのが分かりました。しかし、皆さんの応援のおかげで落ち着いて走ることができ、ゴール手前では、自信のあったラストスパートで一緒に走っていた選手を振り切ることができて良かったです。来年もアンカーを走り「区間賞」をとって優勝のゴールテープを切りたいと思います。

【 復路結果・総合成績 】

 区間  選手名  上段:区間記録(区間順位) /
下段:復路総合記録
 上段:往路からの総合順位 /
下段:往路からの総合記録
6区(20.8km)
箱根~小田原
竹内 一輝 59分49秒(6位)
59分49秒
 6時間33分47秒
6位
7区(21.3km)
小田原~平塚
川村 駿吾 1時間05分09秒(11位)
2時間04分58秒
7時間38分56秒
6位
8区(21.5km)
平塚~戸塚
井上 尚樹 1時間06分30秒(7位)
3時間11分59秒
8時間45分26秒
6位
9区(23.2km)
戸塚~鶴見
横山 拓也 1時間10分59秒(4位)
4時間22分27秒
9時間56分25秒
5位
10区(23.1km)
鶴見~大手町
大谷 遼太郎 1時間12分21秒(7位)
5時間34分48秒
11時間08分46秒
5位

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