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2015.01.03

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「第91回箱根駅伝」本学史上初の総合優勝

2015年1月3日(土)、第91回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)復路が開催され、本学は昨日の往路に引き続き、復路もトップでゴール(復路タイム:5時間25分29秒)。箱根駅伝出場20回目にして往路・復路をともに制し悲願の総合優勝を成し遂げました。
なお、本学チームが刻んだ総合記録10時間49分27秒は、今大会からコース変更により参考記録扱いの、第88回大会で記録された大会記録10時間51分36秒を2分あまり上回る好記録でした。

午前8時00分、気温-4℃の凍えるような寒さの中、箱根・芦ノ湖から復路109.6キロの戦いは始まりました。
復路のレースの流れをつくる「山下りの6区(20.8km)」に配置されたのは、昨年も同区間を走ったものの満足な走りができず、今大会でリベンジに燃える村井駿選手(理工学部3年)です。昨年1年間、コツコツと練習を重ねて走力をみがき、精神的にも強くなった村井選手は、前回大会の雪辱を果たす落ち着いた走りで高低差約860メートルの坂道を走破。後続との差を5分42秒に広げる区間2位の好走で小田原中継所(7区)にトップでタスキを運びました。
起伏が少なく走りやすいコースながらも全10区間中、最も気象の変化が激しいとされる7区(21.3km)に起用されたのは、1年生の時から本学が出場している全ての駅伝に出走し、本学の駅伝には欠かすことのできない小椋裕介選手(社会情報学部3年)です。課題とされていた「単独走」を克服し、3年生になってからは10000mの自己記録も大幅に更新して着実に走力を増した小椋選手は、3年連続で走る同区間を区間賞(区間歴代3位の記録)の走りで快走。独走態勢を確実にして平塚中継所(8区)にタスキをつなぎました。

前半は平坦ながらも、後半は坂が続く8区(21.5km)を任されたのは、一昨年の全日本大学駅伝のアンカー勝負でシード権を勝ち取るなど、要所で力を発揮し、本学が強くなるために尽力してきた高橋宗司(教育人間科学部4年)です。箱根駅伝に対してチームの誰よりも強い想いを持ち、前々回大会でも同区間を走って区間賞を獲得している高橋選手は、最後となる箱根路も力強い走りで堅実に走りぬき、2度目の区間賞を獲得してトップで戸塚中継所(9区)にタスキを渡しました。
復路のエース区間である9区(23.1km)をつとめたのは、5000mと10000mで青学記録を持ち、ロードレースでは「一人旅」でも「競り合い」でも力を発揮する主将の藤川拓也選手(国際政治経済学部4年)です。今シーズン、自身の走力を高めるのと同時に主将としてもチームをまとめてきた藤川選手は、トップでタスキをうけとっても慢心することなく、主将らしい気迫のこもった走りで23.2㎞を駆けぬけ、区間記録にはわずか3秒およばなかったものの区間歴代2位の圧巻の走りで区間賞を獲得。最終区にタスキを中継しました。
全長217.1㎞を締めくくるアンカーの10区(23.0 km)に起用されたのは、走るセンスを備え、2年生になってから素質に頼るだけでなく貪欲に練習を積み重ねて走力を増した安藤悠哉選手(教育人間科学部2年)です。最初から早いペースで走っても後半崩れない走力をつけた安藤選手は、三大駅伝(出雲、全日本、箱根)初出場ながらも区間2位の堂々とした走りを披露し、チームメイトが待つ大手町のフィニッシュ地点へ。大歓声の中、歴史的な初優勝のゴールテープを切りました。

後続に約5分のタイム差をつけて往路優勝を果たしたにもかかわらず、復路でも攻めの姿勢のレースを展開し、参考扱いながらも大会記録を2分あまり上回る記録を叩き出して217.1㎞にわたる戦いを制したことに加え、出走した全ての選手が厳しい練習を積み手に入れた力を今大会で十分に発揮できたことは、本学チームが成長した結果といえましょう。
今後、陸上競技部(長距離ブロック)のさらなる活躍が期待されます。
なお、今大会では往路で5区をつとめ、優勝に大きく貢献し区間賞を獲得した神野大地選手が、大会最優秀選手にあたる金栗四三杯を受賞しています。

2日間にわたって沿道に出向いて応援してくださった方々、テレビやラジオの前で応援してくださった方々に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 *** 原晋監督のコメント ***

 

2日間にわたり、応援ありがとうございました。
往路を終えた時点で、よほどのアクシデントがなければ総合優勝をできるかなとは思っていたけれども、優勝できて素直にうれしい。
昨年の箱根が終わった次の日から365日練習を積んできた選手たちは、十二分にその成果を発揮してくれた。本当によくがんばってくれたと思う。
また、これほどの好記録が出せたのは、コンディションに恵まれたおかげでもあると思う。
次回大会に向けては、連覇ということは特に意識はしていない。
今後は、20kmの距離だけでなく、長距離を走るための基本である1500mや5000mのトラック競技で走るスピードを磨いて個々の走力をアップさせ、チーム全体としての力を高めていきたい。その先に結果がついてくればいいと考えている。

【復路結果および総合成績 】 

 区間  選手氏名  上段:区間記録(区間順位)/
下段:復路総合記録
 上段:往路からの総合記録/
下段:往路からの総合順位
6区(20.8km)
箱根~小田原
村井 駿
(むらい しゅん)
 59分11秒(2位)
59分11秒
 6時間23分9秒
1位
7区(21.3km)
小田原~平塚
小椋 裕介
(おぐら ゆうすけ)
1時間2分40秒(1位)
2時間1分51秒
7時間25分49秒
1位
8区(21.4km)
平塚~戸塚
高橋 宗司
(たかはし そうし)
1時間5分31秒(1位)
3時間7分22秒
8時間31分20秒
1位
9区(23.1km)
戸塚~鶴見
藤川 拓也
(ふじかわ たくや)
1時間8分4秒(1位)
4時間15分26秒
9時間39分24秒
1位
10区(23.0km)
鶴見~大手町
安藤 悠哉
(あんどう ゆうや)
1時間10分3秒(2位)
5時間25分29秒
10時間49分27秒
1位

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