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ジェンダー研究センターについて
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目的・活動
ジェンダー研究センターの目的
センターは、青山学院大学が、青山学院女子短期大学において行われていたジェンダー研究を受け継ぎ、青山学院における女子教育の伝統を新しい時代に継承するとともに、キリスト教精神に基づいた、本学におけるジェンダー研究の遂行及びジェンダー教育の発展を通じて、青山学院及び社会におけるジェンダー平等及び性の多様性の尊重に貢献することを目的とします。
ジェンダー研究センターの活動
研究・教育・社会貢献の三つの事業を柱として活動し、ウェブサイトやギャラリーでの情報発信を行ってまいります。
メンバー
ジェンダー研究センターにはセンター長、副センター長、運営委員会、実務委員会が置かれており、センターの運営を行っています。
センターができるまで
センターの名称は、青山学院の源流であり最初に開校された女子小学校を創設した、米国メソジスト監督教会婦人宣教師のドーラ・E・スクーンメーカーに由来します。青山学院の創立記念日はスクーンメーカーがこの女子小学校を始めた日であり、青山学院の歴史は女子教育から始まったといえます。その後、名称の変更、移転などを経て、女子教育の蓄積と成果は青山学院女子短期大学にひきつがれましたが、女子短期大学の閉学後、青山学院の女子教育の歴史を検証し、新しい時代に継承するため、短大ジェンダー研究所が設立され、大学附置のジェンダー研究センターに移管されました。
1874 年 ドーラ・E・スクーンメーカーが女子小学校を設立
1895 年 青山女学院誕生
1927 年 青山女学院、青山学院と合同
1950 年 青山学院女子短期大学開学
2017 年 青山学院女子短期大学が2018 年度をもって新規学生募集を停止することを発表
2017 年 青山学院大学がAOYAMA VISION「パワーアップ宣言」において、女子短期大学の
伝統を継承したジェンダー研究所(仮)創設を宣言
2018 年 女子短期大学総合文化研究所内に新研究所準備委員会が発足
2020 年 女子短期大学総合文化研究所内にジェンダー研究所設立
2021 年 青山学院大学附置スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター設立
センター長あいさつ

ジェンダー研究センター長 文学部英米文学科教授 西本 あづさ(にしもと あづさ)
2025年4月就任
2021年4月、本学にスクーンメーカー記念ジェンダー研究センターが開設されました。明治期に青山学院の源流の一つである女子小学校を開設したドーラ・E・スクーンメーカー宣教師にちなんで名づけられたセンターです。青山学院女子短期大学で長年にわたり蓄積されてきたジェンダー研究を受け継ぎ、青山学院の女子教育の伝統を新たな時代に継承するとともに、さらなるジェンダー研究・教育の発展を通じて、青山学院そして社会におけるジェンダー平等と性の多様性の尊重に貢献することを目的としています。
ジェンダー平等は、SDGs(持続可能な開発目標)においても17のゴールの一つであり、同時にすべてのゴールの達成にかかわる目標だとされ、わたしたちが人権の守られた平等な社会を目指すうえできわめて重要なテーマです。しかし実際には、性差別は今も世界に根強く残っていますし、とりわけ日本は、政界における女性の比率や、経済分野での女性の管理職の数、男女間の賃金格差などの面で大きく立ち遅れて、世界経済フォーラム(WEF)による「グローバル・ジェンダーギャップ・レポート(世界男女格差報告書)」の2024年版では146カ国中118位と評価されました。女性や女の子のエンパワメントは、わたしたちにとって大きな課題です。一方、ジェンダー平等について語る際に、わたしたちが無意識に男性と女性という二分法の思考にとらわれて、人の性的指向や性自認の多様性に対する感性を閉じてしまってはいないか、ということにも同時に意識を向けなければならないでしょう。社会的・文化的に構築されたジェンダーは、社会の伝統や制度あるいは日常の慣習の中に組み込まれ、わたしたちの心に刷り込まれているために、その伝統や制度や慣習の内側にいると構造が見えにくく、それゆえにその外側に想像力を開くことがとても難しいのだろうと思います。だからこそ、一人ひとりが生き生きと能力を発揮し自己を表現できる社会を想像/創造するために、共に考え、風通しのよい議論をしていきたいものです。
ジェンダーの視点はわたしたちの生のあらゆる側面にかかわり、あらゆる学問分野にまたがりますので、学内外の知を学際的に結集し、多様な立場と専門分野を持つ人びとが智慧と思いを一つにして協働することにより、多様性に開かれた未来を共に創っていくことが大切だと考えます。そうした目的に向かって、本センターが有意義な活動を展開していくことができますよう、多くの皆さまのご助力をどうかよろしくお願いいたします。