- ホーム
- 【IC_TEST】研究科長あいさつ(総合文化政策学研究科)
研究科長あいさつ
- MENU -
総合文化政策学研究科長
飯笹 佐代子 [IIZASA Sayoko]
研究科長あいさつ
本研究科で「文化」を研究することは、従来の学問分野とはやや異なる知的経験となるかもしれません。経済学や政治学のように長い歴史と制度的枠組みを備えた学問とは異なり、「文化学」という名称は、体系化された独立の学問領域として必ずしも確固たる形で定着しているわけではありません。しかし、それは決して「文化」の研究が既存の学問の周縁に位置づけられることを意味するものではありません。
そもそも「文化」とは、社会を形づくる複雑な諸現象の一側面であり、単独で切り出すことのできる独立した対象ではありません。「文化」をめぐる問いは、社会や政治、経済をはじめとする多様な問題領域と深く交差しています。したがって「文化」を考察することは、個別の事象の分析にとどまらず、社会のあり方そのものを根底から捉え直し、それを「総合」的に問い直す営みにほかなりません。
本研究科では、このような視点のもと、諸学の知見を踏まえながら柔軟に学問領域の境界を越え、新たな知の地平を切り拓く研究を重視しています。既成の学問体系に安住するのではなく、ときにそれを問い直し、揺さぶりながら、新しい視座を見いだしていく――そのような姿勢をもって研究に取り組んでいただきたいと願っています。
「文化」という視点から社会を総合的に探究すること。本研究科での学びが、皆さんにとって新たな知の可能性を切り拓く契機となることを、心より期待しています。