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NEWS(経営学部)

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2025.07.30

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【経営学部×米国農務省】「マーケティング・ワークショップB」の講義にて最終発表会を開催

2025年7月11日(金)、芳賀康浩教授(経営学部 マーケティング学科)の講義「マーケティング・ワークショップB」にて、3ヶ月に渡るプロジェクトの最終発表会を行いました。「マーケティング・ワークショップB」は企業の協力のもと、現実的なマーケティング課題に取り組むPBL(project based learning)形式の授業です。今回は世界最大のアーモンド加工販売会社である、Blue Diamond Growers社のアーモンドミルク「アーモンド・ブリーズ」のマーケティング課題に、学生4〜5人構成の7グループで取り組みました。

講義では、渡邊貴雄日本支社長(Blue Diamond Growers社)に課題オリエンテーション、2回の中間発表でのコメント、最終発表の講評をいただき、佐古田雄馬氏(カゴメ株式会社)にも最終発表の講評をいただきました。カゴメ株式会社は、日本国内における「アーモンド・ブリーズ」の製造・販売に関するライセンス契約を締結しています。

この講義は、経営学部学生リーダーズ(SBSL)初期メンバーの一人でもあり、アメリカ農産物貿易事務所(ATO)でマーケティング・スペシャリストとして活躍している北田真介氏(2012年経営学部 経営学科 卒業)の協力があり実現しました。講義では、北田氏からアメリカからの輸入食品の日本市場での動向などに関する講義、中間発表でのコメント、最終発表の講評をいただきました。

「アーモンド・ブリーズ」の新キャンペーンが展開された直後に本講義が開講されたこともあり、店頭やCMで「アーモンド・ブリーズ」に接する機会も多く、参加した学生もより一層興味を持って取り組みました。講義外でも議論や調査を重ね、論理的かつ独創的なマーケティング・プランを提案しました。

教員からのコメント

芳賀康浩教授(経営学部 マーケティング学科)

本講義は、経営学部卒業生の北田さんが後輩たちの学びのために、協力企業の紹介や講義、学生発表へのコメントを行ってくださったおかげで実現しました。本学の経営学部で学んだ学生が社会に出て活躍し、そこで身に付けた力で後輩の学業に貢献するという理想的なサイクルが実現したことを大変嬉しく感じた授業でもありました。こうしたサイクルが大きくなっていくことが楽しみでなりません。

左から森さん、影山さん、竹田さん

学生からのコメント

受賞チーム「らき☆あも」
経営学科3年:大塚あま音さん、森菜月さん/マーケティング学科2年:影山遥希さん、小秋元響己さん、竹田集さん

日本市場において導入期である「アーモンド・ブリーズ」を題材に、実在する企業の課題に向き合い、マーケティング戦略を立案できたことは非常に貴重な経験でした。もともとアーモンドミルクにはあまり馴染みがなく、若者の実態を踏まえたプランを考えるために何度もアンケートを取りながら議論を重ねましたが、その過程も含めて非常に学びの多い時間でした。初回に試飲して「おいしい」と感じたことも、提案に対するモチベーションにもつながったと思います。先生や企業の方からのフィードバックを受けながら、実践的に学べたことで、マーケティングの面白さを再認識できたと同時に、自分の興味分野も広がりました。今回の経験を今後の学びに生かしていきたいです。

左から森さん、影山さん、竹田さん

関係者からのコメント

エリク・ハンセン所長(米国大使館 アメリカ農産物貿易事務所)

私たち在日米国大使館 アメリカ農産物貿易事務所は、米国産の食品、飲料、農産物の輸出促進を目的に、全国規模でマーケティングおよびプロモーション活動に取り組んでいます。その取り組みの中で、青山学院大学と「食品・飲料マーケティング」をテーマに、産学連携プログラムを2年連続で実施できたことを大変光栄に思っております。この有意義な取り組みを、今後も長く継続していけることを心より願っております。

北田真介氏(米国大使館 アメリカ農産物貿易事務所) 

この度は米国農務省として、また青山学院大学 経営学部の卒業生として、このように母校と携われたことを、心より光栄に思っております。

今回の講義は、アメリカのアーモンドミルク市場で売上No.1の“Almond Breeze”を題材に「日本市場にどのようにマーケットインするか」という内容についてワークショップを実施しましたが、学生の皆さんの優秀さに大変に驚かされました。20代ならではのフレッシュな切り口に加え、それを支えるロジックの組み方、プレゼンテーション完成度も非常に高く、課題と本当に真摯に向き合い、各グループ内で何度も議論を重ねた様子がひしひしと伺えました。

今回の授業で見せていただいた「考え抜く力」を、ぜひ今後も大切にしていただき、今後の更なるご活躍を祈念いたしますと同時に、今回の授業が皆さんの今後の一助となれば大変嬉しく思います。

渡邉貴雄日本支社長(Blue Diamond Growers社)

本ワークショップは、下記3つの点において、参加した学生一人一人の今後の学生生活、就職活動、社会人になってからの活躍を後押しする、とても素晴らしい内容でした。
1. 体系的な学び:芳賀教授の授業を通じてマーケティングをしっかりと学ぶ
2. リアリティー:企業が参加することで実社会においても学びを活用できるかを検証
3. 自主性:学生自身が自由に考え抜きプレゼンテーションを作り上げる
このワークショップを通じて大きく成長した皆さんと、社会人として、世界のどこかでお会いできることを楽しみにしています。

佐古田雄馬氏(カゴメ株式会社)

「アーモンド・ブリーズ」のブランド担当として、青山学院大学の学生の皆さまによるビジネス提案会に参加する機会をいただきました。いずれの提案にも緻密な調査と柔軟な発想が光り、真摯な姿勢と熱量が随所に感じられる内容でした。社会人としてブランドに向き合う日々の中では得られにくい視点に気付かされ、私たちにとっても多くの学びと刺激を得る場となりました。

このような有意義な機会を創出してくださった大学関係者の皆さま、そして熱意あふれる提案を届けてくれた学生の皆さまに、心から感謝申し上げます。皆さんの創造力と行動力が、これからの社会を動かしていくと確信しています。その情熱と知性を大切に、未来を切り拓いていってください。

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