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NEWS(地球社会共生学部)

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2025.01.08

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【地球社会共生学部】<GSC学生連合 × 相模原市立淵野辺小学校>小学生に向けて、障がいへの理解を深めるための「ボッチャ体験会」を開催

2024年11月20日(水)、地球社会共生学部公認学生団体「地球社会共生学部学生連合」(以下、GSC学生連合)の活動の一環として、「地球技大会プロジェクト」のメンバーが、本学相模原キャンパスの同じ地域にある相模原市立淵野辺小学校とのコラボレーション企画「ボッチャ体験会」を開催しました。

今年6月に、淵野辺小学校の体育館を会場として、地球技大会プロジェクト企画のイベントを開催したつながりから、そのサポートへの感謝を表すためにも、地球技大会プロジェクトメンバーが大学での学びや経験を生かして、小学生の皆さんの学びに還元できるような取り組みができないかと動き出しました。現在、淵野辺小学校4年生の児童たちが福祉学習の中で「障がい」について学んでいることから、GSC学生連合の中でも、スポーツを主軸とした企画を運営する「地球技大会プロジェクト」のメンバーが、障がいへの理解を深めながら、地域交流も活性させることをテーマに、本企画をスタートさせました。

「ボッチャ体験会」では、はじめに大学生が用意したスライドをもとに、障がい者の社会参加を妨げる4つのバリアについて講義を行いました。小学生は講義に対して真剣に取り組み、障がいについてそれぞれが知っていることを発表するなど、普段の教室とは違った環境での学習となりました。
後半では、大学生と一緒に班に分かれて、公式ルールを用いたボッチャを行いました。本企画の開催前に、小学校の授業などで簡易化したルールを取り入れたボッチャの練習をしていたため、より複雑な公式ルールでも理解が早く、どのチームも真剣ではありながらも、和気あいあいとした雰囲気の中で試合が進められました。
2試合目以降は、障がい者の身体状態を模擬的に体験するために、椅子に座ったままボールを投げるルールを追加しました。単に競技の体験のみで終わるのではなく、障がい者の日常にはどんな困難があるのかを考えてもらうことを意図として組み込まれたルールでしたが、小学生は足が使えないことの難しさを身をもって感じているようでした。大学生もまた、普段とは異なった状況の中で障がい者について考える機会となりました。

閉会の際、小学生からは「楽しかった!」「椅子に座って体験する方が難しかった!」「4つのバリアについて勉強できてよかった!」など、企画を通して障がい者理解につながる経験を増やすことができ、大学生の目線から学びを広げることができました。淵野辺小学校では今後、授業の聞き手としてだけではなく、障がい者理解について教える立場として、他の学年や地域の方などに広めることを目的として学習を続けていく予定です。

GSC学生連合と小学校とのコラボレーションは初めてでしたが、地域交流としても活動を広げることができ、学部の活性化につなげられる有意義な企画となりました。今後は交流する地域の幅をさらに広げ、今回のつながりを生かした新たな企画を考えていく予定です。

井上雄太さん(地球社会共生学部3年)からのコメント

まず、小学生の子どもたちがこの企画を楽しんでくれていてとても良かったです。元々この企画を計画していく段階で、小学生たちが過去にボッチャをやったことがあると分かりました。その際、グループメンバーと協力して話し合い、どのようにしたら経験のある子供たちに新しい視点の提供ができるかを考えました。そこで大学に置かれている障がいに関する専門書から、学問的に障がいがどのように扱われるかを紹介すれば、彼らに新しく、大学生に近い学びを提供できると考えました。専門書から基礎的である部分の「障がい者の社会参加を妨げる4つの壁」を取り上げることによって知識に深みを出し、競技の中では椅子を使った新しいボッチャを行うなど、今回の企画目的に沿った工夫をしました。その結果、アンケートでも「子どもたちが障がいについて改めて考える機会が得られた」と回答してくれる子もいました。自分にとってこのような企画は初めてだったので緊張と不安がたくさんあったのですが、自己成長につなげられる良い機会であったと思います。

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