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NEWS(教育人間科学部)

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2025.10.17

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【教育人間科学部】フィンランド政府関係者が本学を訪問

2025年10月10日(金)、青山キャンパスに、フィンランド政府関係者と同国駐日大使館関係者が来訪しました。来校されたフィンランド政府関係者は、Anders Adlercreutz教育大臣・北欧協力大臣、Ann-Sofie Stude外務省北欧協力事務局長・大使、Andreas Elfving教育省大臣特別顧問、Jouni Kangasniemi教育省上席大臣顧問、駐日フィンランド大使館関係者は、Tanja Jääskelainen大使、Matti Karvanen一等書記官、Elna Nykänen Andersson広報文化外交・コミュニケーション担当参事官、堀内都喜子プロジェクトコーディネーターの皆さんで、本学の稲積宏誠学長、杉本卓副学長、中里宗敬副学長、内田達也副学長と懇談しました。

懇談の中では、北欧諸国とりわけフィンランドとの関係を強化していきたいという本学の意向を示し、フィンランド・日本双方の教育における課題について情報共有・意見交換を行いました。

懇談の後、Adlercreutz教育大臣による「フィンランド教育におけるメディアリテラシー、デジタル化、レジリエンス」と題する講演(青山学院大学教育学会主催・フィンランド大使館協力)を、マクレイ記念館6階 プレゼンテーションルームで行い、教育学科・教職課程の学生約100人と教育学科教員等を含め、収容定員120人の会場がほぼ満席の参加者が熱心に耳を傾けました。

講演でAdlercreutz大臣は、フィンランドと日本の文化的な類似点に触れた後、教育とメディアリテラシーの重要性を強調していました。フィンランドでは、子どもたちがメディアを批判的に理解・活用できるよう、1990年代からメディア教育を学校カリキュラムに組み込んでいます。これは、偽情報やAIの悪用から民主社会を守るための「市民のスキル」として、国民全体のレジリエンスを育む上で不可欠であるとの説明がありました。質疑応答の中で大臣は、本を読むなどゆっくりとした時間の過ごし方とデジタルメディアの利用とのバランスが重要であることを強調しました。教育に関して世界的評価の高いフィンランドと日本ですが、学術・教育面でさらに交流を深めていくことが期待されます。

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