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2025.10.30
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フィンランド教育大臣 アンデルス・アドレルクロイツ氏が本学で講演 ― メディアリテラシー教育の重要性を語る ―
2025年10月10日(金)、青山学院大学 青山キャンパスのマクレイ記念館6階プレゼンテーションルームにて、フィンランド教育大臣 アンデルス・アドレルクロイツ氏による講演会が開催されました(主催:青山学院大学教育学会、協力:フィンランド大使館)。
今回の講演は、アドレルクロイツ大臣の来日にあわせて「学生と直接対話する機会を設けたい」というご意向から実現したものです。教育人間科学部には、研究を通してフィンランドとの関係性が深い教員が複数いることもあって、今回の講演が本学開催される運びとなりました。当日は約120名が来場し、学生を中心に会場はほぼ満席となりました。
講演のテーマは「フィンランドにおけるメディアリテラシー、デジタル化、レジリエンス」。アドレルクロイツ大臣は、フィンランドにおけるメディアリテラシー教育の取り組みを紹介し、偽情報に惑わされない力の育成を「国家の安全保障を支える教育」として位置づけていることを説明されました。幼少期から情報の真偽を見極める力を育てることの重要性を強調し、「得た情報の真偽を調べる方法を持ち、判断する力こそが大切」と語られました。また、批判的思考(クリティカル・シンキング)を養うことの意義についても触れられました。
質疑応答では、学生から「義務教育を終えた大人や高齢層へのメディアリテラシー教育はどのように進めたらよいか」との質問がありました。大臣は「学校教育の枠を超えて、社会全体で支える仕組みをつくることが必要です」と答えられました。
講演は通訳を交えて進行しましたが、大臣はシンプルでわかりやすい英語でお話しをされたため、参加者からは「理解しやすく、考えさせられる内容だった」との感想が寄せられました。
教育人間科学部では今後も、世界の教育課題に直接触れ、国際的な視点から教育を考える機会を積極的に設けていきたいと考えています。


