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EVENT(学外講座)

SCHEDULED

2024.11.09 - 2024.12.21

TITLE

【青山キャンパス公開講座】青山学院創立150周年を記念して、青山学院の歴史を振り返る

講座概要

対面またはオンライン配信
2024/11/09 ~ 12/21(※11/16、11/23は休講です) 毎土曜日 13:30~15:00(初回のみ15:10)

青山学院は、2024年に創立150周年を迎えます。本講座では、青山学院の源流となった三つの学校の開校や創設期の恩人、その後の学院の発展や度重なる危機とその克服をたどり、青山学院の歴史的な役割を考えます。

講座申し込み

第1回 2024/11/09(土)青山学院建学の理念と本多庸一

文学部史学科 教授
小林 和幸[KOBAYASHI kazuyuki]

青山学院は、2024年11月、創立150周年を迎えます。5回の連続公開講義では、創立期やその後の学院が迎えた危機とその克服の歴史をたどり、青山学院の近代日本社会における役割を考えます。本講義では、創設期の青山学院を振り返り、第二代院長を務めた本多庸一を取り上げます。幕末の津軽藩に生まれた本多庸一は、横浜にて米国人宣教師の薫陶を受け、青森県弘前での教育や布教さらに県会議員としての政治活動を経て、青山学院の前身東京英和学校の教師となり、創設期の青山学院を導きます。本多は、青山学院のキリスト教教育の礎を築くと共に、国内外の幅広い人脈を駆使して、学院の危機を乗り越え、教育機関としての揺るぎない地位を獲得するために尽くしました。本講義では、本多の歩みをたどり、その教育活動や思想から、今日に続く青山学院の建学の理念を考えます。

<プロフィール>
青山学院大学 文学部史学科 教授
小林 和幸[KOBAYASHI kazuyuki]
青山学院大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学後、宮内庁書陵部主任研究官、駒澤大学文学部助教授などを経て、2006年より現職。博士(歴史学)。 専門分野は日本近代史。主な著書に『明治立憲政治と貴族院』(吉川弘文館、2002年)、『谷干城―憂国の明治人』(中公新書、2011年)、『国民主義の時代』(角川選書、2017年)、編著に『明治史講義』テーマ篇(ちくま新書、2018年)、『明治史研究の最前線』(筑摩選書、2020年)、『東京10大学の150年史』(筑摩選書、2023年)、『葛藤と模索の明治』(有志舎、2023年)など。

第2回 2024/11/30(土)青山学院の源流 女子小学校・美會神学校・耕教学舎

青山学院史研究所 助教
佐藤 大悟[SATO Daigo]

青山学院150年の歴史は、その源流である女子小学校、美會神学校、耕教学舎という三つの学校に遡ります。女子小学校は1874年11月16日、アメリカのメソジスト監督教会婦人外国伝道会社の女性宣教師ドーラ・E・スクーンメーカーによって、東京麻布に創立されました。美會神学校は1879年10月1日、メソジスト監督教会日本宣教部会初代総理ロバート・S・マクレイによって、横浜山手に開校しました。耕教学舎は1878年5月1日、メソジスト監督教会の宣教師ジュリアス・ソーパーによって、東京築地に設立されました。
今回の講義では、現在編纂中の『青山学院一五〇年史』によって明らかになった草創期の学校の姿を、様々な史料をもとに紹介します。宣教師たちと、日本人信徒の協力によって切り開かれたこの三つの源流が、やがて青山の地で合流するまでの流れを探ってみたいと思います。

<プロフィール>
青山学院大学 青山学院史研究所 助教
佐藤 大悟[SATO Daigo]
東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。青山学院大学文学部助手、青山学院大学附置青山学院史研究所助手、同助教を経て、2024年より現職。専門は日本近現代史。主な著書に『思想史講義【明治篇Ⅰ】』(共著、筑摩書房、2022年)、『地方史誌から世界史へ』(共著、勉誠社、2023年)、『葛藤と模索の明治』(共著、有志舎、2023年)など。『青山学院一五〇年史』の執筆・編纂を担当している。

第3回 2024/12/7(土)青山学院創設の恩人 ジョン・F・ガウチャー

文学部 教授
シュー土戸 ポール [Paul Tsuchido Shew]

日本のキリスト教学校の創立において、宣教師が果たした重要な役割は広く知られるところです。日本人によって創立されたキリスト教学校が数校に留まるのに対して、宣教師によって創立された学校は数多く、その創立の記録には献身的で敬虔な宣教師の姿が記されています。そのため日本のキリスト教学校に関する歴史ではしばしば、創立者である宣教師が象徴的存在にまで高められており、キリスト教学校は「宣教師によって創立された」と理解されています。
しかし、実際の学校創立過程は複雑であり、学校の創立には多くの人々の関与がありました。今回の講義では、青山学院の源流となる各学校の創立にあたり、後援者として多大な寄付を行ったジョン・F・ガウチャーに注目しながら、青山学院の創立過程をお話しします。従来の青山学院の歴史においてあまり取り上げられてこなかったガウチャーの果たした役割を、再考してみたいと思います。

<プロフィール>
青山学院大学 文学部 教授
シュー土戸 ポール [Paul Tsuchido Shew]
フラー神学大学神学部博士課程修了。Ph.D.(神学,キリスト教史専攻)。聖学院大学総合研究所専任講師、青山学院大学文学部講師、同准教授を経て、2017年より現職。2019年より青山学院副院長、2021年より青山学院史研究所副所長を務める。専門はキリスト教神学、近現代キリスト教史、キリスト教教育、比較宗教学。主な著書に『地の塩、世の光―人物で語るキリスト教入門』(共著、教文館、2006年)、『キリスト教大学の使命と課題―青山学院の原点と21世紀における新たなる挑戦』(共著、教文館、2011年)など。

第4回 2024/12/14(土)青山学院と青山女学院の学生

青山学院史研究所 助教
日向 玲理[HINATA Reo]

前回までは、青山学院の発展を支えた人々を中心とする講義ですが、本講義では、視点を変えて、青山学院・青山女学院で学んだ「生徒・学生たち」に着目してみたいと思います。生徒・学生たちが、青山学院で何を学び、何を感じ、何に悩んでいたのかを探っていくと、時代に向き合おうと葛藤する姿が浮かび上がってきます。生徒・学生たちもやがては、卒業して社会に巣立っていくと、様々なかたちで青山学院・青山女学院を支える「校友」となります。青山学院の創立以来、こうしたサイクルが絶えずに連綿と続けられてきたからこそ、現在の青山学院が存在していると言えます。本講義では、その一端もご紹介できればと思います。

<プロフィール>
青山学院大学 青山学院史研究所 助教
日向 玲理[HINATA Reo]
駒澤大学大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。青山学院大学文学部助手、青山学院大学附置青山学院史研究所助手、同助教を経て、2024年より現職。専門は日本近現代史。主な著書に、『葛藤と模索の明治』(共著、有志舎、2023年)など。『青山学院一五〇年史』の執筆・編纂を担当している。

第5回 2024/12/21(土)アジアのなかのミッションスクール

青山学院史研究所 助教
土肥歩[DOI Ayumu]

青山学院は、2024年で創立150周年を迎えるキリスト教主義の教育機関で、「ミッションスクール」とも呼称される場合もあるかもしれません。いずれにせよ、私たちが本学の起源について考えた場合、来日したプロテスタント宣教師たちの営為に答えを求めようとすることは間違いではありません。しかし、アジア全体を見渡した場合、19世紀に活動していた宣教師や伝道団体は日本のみを視野に入れて活動していたわけではなく、中国、台湾、香港、朝鮮半島も彼らの視野に入っていたことも事実です。それでは、日本とアジア各地のミッションスクールにはどのような違いや共通点があるのでしょうか。講演者がこれまで手にしてきた代表的な研究を手がかりにアジア諸地域におけるミッションスクールの歴史を紹介しながら、アジアにおける青山学院の歴史的特徴を位置付けてみたいと思います。

<プロフィール>
青山学院大学 青山学院史研究所 助教
土肥歩[DOI Ayumu]
2007年3月に青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程を修了後、同年4月より東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻に在籍。2014年3月に博士号(学術)取得。各大学での非常勤講師や明治学院大学キリスト教研究所客員研究員などを経た後、2019年4月から同志社大学文学部助教をつとめ、2024年4月より現職。主要研究テーマは19世紀以降の中国におけるプロテスタント伝道や地域社会論など。単著に『華南中国の近代とキリスト教』(東京大学出版会、2017年)がある。

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