TOP

NEWS

POSTED

2013.12.24

TITLE

社会情報学研究科博士前期課程2年の吉田智彦さんが「情報システム学会 第9回全国大会・研究発表大会 ベストプレゼンテーション特別賞」を受賞

2013年11月30日(土)、新潟国際情報大学新潟中央キャンパスにて開催された「情報システム学会 第9回全国大会・研究発表大会」で、社会情報学研究科博士前期課程2年(社会情報学コース)の吉田智彦さん(宮川裕之研究室)が「ベストプレゼンテーション特別賞」を受賞しました。
同賞は、情報システム学会が年1回開催する同大会において、実践的かつ一般化が可能な事例報告および将来の発展が期待できる研究を行った者におくるものです。
受賞した研究発表は「SSMによる要求分析と情報システム提案に関する報告~小規模飲食店(A店)における実践事例~」で、情報システム開発におけるステークホルダーの「思い」を抽出し、その「思い」をベースとした情報システムを提案するというものです。
情報システムを開発するプロジェクトにおいて、依頼者側のニーズを適切に把握することはプロジェクトの成否に大きな影響を与えます。しかしながら、組織構造や業務が複雑化した環境においては、依頼側が「自分達は何を必要としているか」という自分たちのニーズを自覚することが難しくなっています。吉田さんは、本研究で、飲食店を事例にSSM*という問題発見・解決の手法を用いて飲食店のニーズを抽出し、ニーズを反映した実践的な情報システムの提案を行いました。
吉田さんの発表は、SSMに基づいたシステムの設計、提案をアルバイト先での現場に改善に活用した実践的報告であることや、今後、適用効果の分析、手法の改善提案などを加えることで、さらなる研究の深化が期待できると評価され、「ベストプレゼンテーション特別賞」にふさわしいと認められました。なお、今回の全国大会では、45件の研究発表が行われました。

* SSM

Soft-Systems-Methodology:の略で、関係者間で目的を共有するために、認識の違いを明確にし、合意(折り合いとも呼ばれる)を取るための方法論。