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2016.07.08

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岩澤大地さん(理工・博士前期2年)がISLCC 2016(The International Symposium on Lanthanide Coordination Chemistry 2016)で「Best Poster Prize」を受賞

岩澤大地さん(理工学研究科博士前期課程化学コース2年・長谷川美貴教授研究室所属)が、2016年6月4日(土)、青山学院大学相模原キャンパスで開催されたThe International Symposium on Lanthanide Coordination Chemistry 2016(希土類錯体国際会議2016以下 ISLCC 2016)におけるポスター発表で「Best Poster Prize(優秀ポスター賞)」を受賞しました。

同会議は、日本希土類学会によって開催された希土類*の最先端の配位化学を取り扱う国際会議で、今回の会議では、著名な科学者による8本の招待講演と国内外からの参加者によるポスター発表30件が行われ、うち3件に「Best Poster Prize」がおくられました。

岩澤さんの研究発表タイトルは「Metal to Metal Energy Transfer in a Mixed Crystal with Two Lanthanide Complexes(混晶中における二種の希土類錯体間の金属間エネルギー移動に関する研究)」で、同じ結晶構造を持ち、化学成分が異なる2種類の希土類が互いに混合して形成された結晶(混晶)の中では、発光させると2つの希土類間でエネルギーが移動することを明らかにしたものです。岩澤さんは、混晶を発光させることで金属間のエネルギー移動を起こし、これまでにないエネルギー移動の経路を見出すことで、新しい発光性材料の開発に示唆を与えました。
岩澤さんの研究は、審査の結果、研究内容、ポスター発表のまとめ方等が、優秀であると総合的に評価され、「Best Poster Prize」にふさわしいと認められました。

 * 希土類: レアアースともよばれ、スカンジウム・イットリウムを含む一連のランタノイドとアクチノイドの元素群。ランタノイドの中の元素には、蓄光材料や反射発光板、MIRやハイブリッドカーに用いる永久磁石として重要なはたらきをしているものがある。