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2025.09.27

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2025年度9月 大学院・大学学位授与式を挙行しました

2025年9月27日(土)、青山キャンパスのガウチャー記念礼拝堂にて、学位授与式を執り行い、169人の卒業生・修了生(学部146人、大学院23人) が新しい門出を迎えました。

式では、稲積宏誠学長が学位記を授与し、式辞を述べ、山本与志春院長が告辞を述べました。

稲積宏誠学長の式辞

皆さん、大学の卒業、大学院の修了、誠におめでとうございます。

本来であれば多くの仲間が集う3月の学位授与式ですが、こうして9月に集う皆さんの姿は、また特別な意味を持っています。ここにいる一人一人が、それぞれ異なる道のりを経て今日の日を迎えました。留学によって世界に飛び出した方、学びをより深めるために時間をかけた方、あるいは思いがけない事情の中で努力を続けてきた方もいるでしょう。そのいずれもが、少しイレギュラーなものかもしれませんが、かけがえのない物語です。

人生は、必ずしも予定どおりに進むものではありません。時には立ち止まったり、回り道をしたりすることもあります。一つのことにこだわりを持つことも意味はありますし、切り替えて路線を変更することが意味を持つこともあります。その判断の繰り返しが人生かもしれません。しかし、そこで生じるかもしれない遠回りの中でこそ、新しい発見や出会いが生まれ、私たちをより豊かに、より強くしてくれるのです。今日9月に卒業・修了を迎えるという事実は、皆さんが多様な経験を積み、柔軟に未来を切り拓く力を持っている証にほかなりません。

これから社会へと踏み出す皆さんを待ち受けているのは、変化の激しい時代です。AIやITの進展、国際社会の大きな動き、そして予測の難しい出来事が次々と訪れることでしょう。予測困難な将来を見据える意味でも、やはり人の生き方や社会の変化に関する多くの知見、人文社会の学び、科学技術の根底に流れる本質、自然科学の学びは必須です。皆さんは、それに加えて、大学で培った知識と仲間とのつながり、そして自らの経験をもって、それらに立ち向かうことができます。

9月に卒業・修了する皆さんは、すでに一度「予定調和」を超えて、自分だけの歩みを重ねてきました。その経験こそが、これからの人生における大きな強みとなり、社会に新しい価値をもたらすと、私は確信しています。

どうか、自らの歩みに自信を持ってください。そしてこれから出会う困難も、今日ここで迎えた門出と同じように、次の成長への契機に変えていってください。

あらためて、皆さんの卒業、修了を心からお祝い申し上げます。皆さんの未来が、希望と実りに満ちたものでありますように。

本日は、本当におめでとうございます。

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