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2012.08.16

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山口博明教授(理工学部情報テクノロジー学科)等が、日本機械学会賞(論文)を受賞

山口博明教授(理工学部情報テクノロジー学科)、平本知也さん(同学科2008年度卒業生)、河上篤史助教(同学科)が執筆した論文が、2011年度日本機械学会賞(論文)を受賞しました。
本賞は、機械工学と工業の発展を奨励することを目的として、日本機械学会*が優秀な論文・技術に贈るものです。

受賞した学術論文は、「2台の車両型移動ロボットから構成される協調搬送システムの速度可変経路追従フィードバック制御法とその実験的検証」(日本機械学会論文集C編76巻767号、pp.1753-17622010年7月)で、「大型重量構造物(例えば鉄道車両)の搬送の自動化方法」を新たに提案したものです。

山口教授等は、大型重量構造物の搬送作業の自動化にあたり、2台の車両型移動ロボットを荷台を介して連結したトレーラシステムを構成し、2つのステアリングを協調させ、操舵性を高めることにより、動作環境内の障害物の干渉を回避しながら搬送作業を自動的に達成することに成功しました。
山口研究室では、「マルチステアリング・マルチトレーラシステムの制御」等、先端知能ロボット工学の研究を積極的に行っており、この度、山口教授が導き出した研究成果(操舵性の高い搬送の自動化を実現したこと)は、今後、輸送手段に大きな進歩をもたらすことが期待されます。

*日本機械学会とは・・・明治30年(1897年)に創立された、115年の伝統と歴史を持つ、総会員数37,000名を超える国内最大級の学会です。また、「日本機械学会賞」は機械工学分野において国内で最も権威のある賞のひとつとされています。