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2021.10.07

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理工学部 瀧本将弘教授が、2021年度大学英語教育学会(JACET)褒賞(学会賞)を受賞

瀧本将弘教授(理工学部)の著書『 Application of Cognitive Linguistics in Foreign Language Teaching 』(東京:開拓社, 2020)が、2021年度の大学英語教育学会(JACET)褒賞(学会賞)候補として推薦され、5月16日(日)に行われた2021年度第1回理事会において授賞が承認されました。
本件に関して、8月27日(金)大学英語教育学会(JACET)第60回国際大会(オンライン,2021)において、授賞式が行われました。

本研究では認知言語学における概念メタファーの認知プロセスである「抽象的概念を具体的概念に置き換えて理解する」を外国語教育に応用しました。コンピュータ上に仮想的自然言語習得空間となる3D(立体)空間を構築し、抽象概念の「確信度」を空間概念の「距離」に置き換えて学べる指導教材をオンラインコンピュータプログラムとして開発しました。実験結果として、概念メタファーを利用することで抽象概念である確信度の異なりを脳の中で具体的空間概念である「距離」の異なりにイメージ化させることで、その視覚情報が脳の中で記憶として長期にわたって保持でき、確信度の度合いをうまく調節することができるようになることがわかりました。

受賞理由として、以下大学英語教育学会(JACET)よりコメントをいただいております。
「本研究が認知言語学的要素を英語教育に取り込み、コンピュータ上に仮想的自然言語習得空間となる3D空間を用いたコンピュータプログラムを作成し、学習できるようにしていることが高く評価されました。
この3D空間英語教材を使用した英語指導には独創性があり、これからのDX時代の言語指導に貢献するものとして学会賞を授与いたしました。」

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