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2022.01.14

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黒松 将さん(理工学研究科)が「第48回炭素材料学会年会」で学生優秀発表賞を受賞

2021年12月3日(金)、「第48回炭素材料学会年会」において、黒松 将さん(理工学研究科理工学専攻電気電子工学コース博士前期課程2年・黄晋二教授研究室)が学生優秀発表賞を受賞しました。
黒松さんの発表題目は、光電子分光法を用いたSWCNT膜に対するドーピング効果の検証 (Evaluation of doping effect on SWCNT films using photoelectron spectroscopy) です。

黒松 将さんは、単層カーボンナノチューブ (SWCNT: Single-wall carbon nanotube) 膜のフレキブルデバイス応用に向け、耐熱性や耐薬性に乏しいフレキシブル基板にも簡便にSWCNT膜を転写可能な手法を独自に提案し実証しました。さらに、p型キャリアドーパントを塗布することでSWCNT膜の高導電化を行い、その効果範囲を光電子分光装置を用いて明らかにしました。

本研究では、SWCNT膜の簡便で転写基板の任意性が高い転写手法を実証することでフレキシブルデバイス応用に向けたSWCNT膜の可能性を大きく広げました。
また、キャリアドーピング効果範囲を明らかにすることで、転写膜のさらなる高導電化の可能性を示しました。

なお、本受賞については「炭素 (炭素材料学会)」2022年 1月号 No. 301にて掲載される予定であり、本成果に関連する原著論文が2021年度のThin Solid films に掲載されています。

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