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2025.10.21

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【理工学研究科】植村太一さんが「第7回フロンティア太陽電池セミナー」で「優秀ポスター賞」を受賞

2025年10月9日(木)〜 10日(金)三重県神宮会館で開催された第7回フロンティア太陽電池セミナーにおいて、植村太一さん(理工学研究科 理工学専攻 電気電子工学コース 博士前期課程2年・石河泰明教授研究室所属)が「優秀ポスター賞」を受賞しました。
本セミナーでは、優秀な研究発表を行った学生に対して、その功績を称え研究意欲を高めることを目的に優秀ポスター賞を授与しています。今年度は7名の学生が受賞しました。

発表概要

発表題目:封止材なしSi太陽電池モジュールにおける反射率低減構造の検討

本発表は、Si太陽電池モジュールのリサイクル性の向上を目指した、封止材を用いないモジュールの光学的構造設計および実証を進めたものです。
封止材を用いないモジュールは、従来構造のモジュールに比べて変換効率が低下してしまいますが、ナノテクスチャ構造や低屈折率材料を併用することで、その変換効率の低下を大幅に抑制する構造を設計し、実証しました。
本研究成果により、リサイクルが容易なモジュールの開発が進み、持続可能な太陽光発電の進展に繋がると期待されます。

受賞者からのコメント

植村太一さん(理工学研究科 理工学専攻 電気電子工学コース 博士前期課程2年・石河泰明教授研究室所属)

このたび「優秀ポスター賞」という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。
私は、再生可能エネルギーの発展に貢献したいという思いから、リサイクル容易な太陽電池モジュールの実現を目指し、封止材を用いずに反射損失を抑制する新しい構造の設計に取り組みました。
日々の研究活動を通して多くの学びや気づきを得ることができ、このような形で評価していただけたことを大変嬉しく思います。ご指導いただいた先生方や、共に研究を進めてきた仲間に心より感謝申し上げます。

指導教員からのコメント

石河泰明教授(理工学部電気電子工学科)

このたびの受賞は、複雑な光学的数値解析によるナノ構造および薄膜の最適化だけでなく、実際の素子による実証まで行ったことが評価されたものと思います。植村君の熱心な取り組みが受賞という結果につながり、大変嬉しく思っております。今後もこの賞を励みとして研究を進め、更なる成果をあげることを期待しています。