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NEWS(ジェンダー研究センター)

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2022.07.09

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「性的同意ワークショップ」開催報告

7月9日(土)13時半~15時半、一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクションの中村果南子さんにお越しいただき、「性的同意ワークショップ」を開催しました。当日は10名の学生さんと1名の教職員の方にご参加いただきました。
当ワークショップでは、1つのテーマにつき、知識を得るためのレクチャーパートと実生活で学びを生かす方法を考えるワークパートを盛り込み、性との向き合い方を見つめ直し、学び、行動につなげてもらうことを狙いとしています。
ワークショップは、性的同意の重要性の基礎となる個人の性的バウンダリー(自分と他者との適切な境界線)と性的自己決定権の説明から始まり、性的同意だけではなく、性暴力や第三者介入(性暴力が起きそうな状況に対して、当事者以外の第三者が介入すること)についての説明もあり、盛りだくさんの内容でした。性的同意をとる責任は性的言動を始める側にあること、性暴力が起こるのは異性間だけではないこと、「いいえ」と言いづらい複雑な力関係が社会には存在すること、第三者には性暴力を抑止する力があること…などなど、本当にたくさんのことが学べた、あっという間の2時間でした。事後アンケートでは「情報量がたくさんでよかった」、「日常生活に活かせることをたくさん学べた」などの評価をいただきました。
ワークショップが始まってすぐは、みんな緊張していた様子で、なかなか発表の時間でも手が上がりませんでしたが、中村さんがフランクにワークショップを進めるうちに、積極的な発言が増えてきました。グループワークでは、みんな真剣に意見を言い合っており、時間が余った際には「学部はどこですか?」などと、参加者同士の交流も見受けられました。アンケートでは「他の人と意見交換する場があったのが良かった」という声のほか、「もっとディスカッションの時間を長くとってほしい」、「もっとみんなの個人的な体験談を話し合う時間が欲しい」など、参加者同士のより深い交流であったり、気持ちや体験の共有を求める声が目立ちました。

アンケートでは、今後センターに開催してほしいイベントのアイディアもたくさんいただいたので、今後も意義深いワークショップやイベントの開催に努めてまいります。