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NEWS(ジェンダー研究センター)

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2022.07.28

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ジェンダーと表現「版画ワークショップ」 開催報告

ジェンダー研究センターの社会貢献事業・エンパワーメントプログラム「ジェンダーと表現」として、前期の版画ワークショップを6月18日と7月23日の2回、開催しました。

このワークショップでは、銅版画の技法のうち、エッチング、ドライポイント、メゾチントのいずれかを用いて受講者が版を作り、プロの刷り師である講師が刷るという形をとっています。エッチングは銅板の表面にグランド(防蝕剤)を塗ってニードルなどで描画し、腐蝕しますが、グランドはハードとソフトの2種類があり、全く異なる表現になるため、実質4つの技法から選ぶことになります。あらかじめ技法を決めて参加される方もいらっしゃいますが、初めてでわからない場合、迷っている方には、用意された下絵がどの技法に適しているかを講師がアドバイスして決めていきます。

技法によって、また下絵によって、版作りにかける時間は様々ですが、納得のいくまで試刷りと加筆を繰り返して版を仕上げます。一人3枚ずつ色を変えて刷りますが、同じ版でも刷り色によって異なるため、また講師のテクニックで微妙な表情が表れるので、1枚ずつ刷るたびに、受講者本人はもちろん、他の参加者からも感嘆の声があがります。また色は、受講者自身がイメージに合わせてインクを混ぜるなど、各自のこだわりが表れます。

6月18日には初等部生2名の参加もあり、大学生、社会人の方達に混じって、制作を楽しみました。青山キャンパスでの開催ですが、相模原キャンパスの学生、職員の方の参加もあり、こういった造形系ワークショップへの関心の高さが感じられました。
さらに今年度は青山学院のセカンダリー向け版画ワークショップを7月21日に開催し、高等部から美術部を中心とする生徒の参加がありました。完成した作品は文化祭で展示されるそうです。

後期の講座についても本ウェブサイトに募集ニュースを掲載いたしますので、どうぞ奮ってご参加ください。