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2025.10.30
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【経営学部】SBSL(経営学部学生リーダーズ)がAMCA(Aoyama Marketing and Creative Award)2025を実施
2025年9月20日(土)、SBSL(経営学部学生リーダーズ)は「AMCA2025(Aoyama Marketing and Creative Award 2025)」を実施し、日本航空株式会社のご協力のもと「若年層にJALマイレージバンク入会とJAL Pay利用を促進するプロモーション企画」を提案するという課題に取り組みました。4月のキックオフした本イベントの締めくくりとして、企画書による中間審査を突破した8組による最終発表会を開催しました。
青山学院大学経営学部のボランティア団体SBSL(School of Business Student Leaders:経営学部学生リーダーズ)は、経営学部の有志で構成される団体で、オープンキャンパスや経営学部新入生向けのイベント「フレンドシップミーティング」の企画・運営を中心に活動しています。その活動の一つである「AMCA(Aoyama Marketing and Creative Award)プロジェクト」では、マーケティングや広告に特化した広告企画コンペティションの運営を行っています。
AMCAは、本学出身の広告クリエーターである武井慶茂氏と久保田進彦学部長(経営学部マーケティング学科 教授)が発起人となり、2014年にスタートし、今回で12回目を迎えました。本学の学生が広告に触れる機会を増やし、将来広告・マーケティングの世界で活躍する人を輩出することを目的として、経営学部同窓会にご支援をいただきながら、プロジェクトメンバーが企画運営をしています。
【全体スケジュール】
<2024年>
10月 前年度プロジェクトメンバーより引き継ぎ
11~12月 協力企業の検討
<2025年>
1~2月 企画書作成、協力企業の検討、協力企業の決定、課題の考案
3月 宣伝ポスター作成、フレンドシップミーティングにて告知開始
4月 参加者募集開始、学生ポータルや授業内などで告知、課題の決定
4月26日(土) 課題オリエンテーション(対面開催)
5月7日(水) 広告&マーケティングセミナー(対面開催)
7月15日(火) 中間審査
9月20日(土) 最終発表・表彰式
【参加者について】
参加者内訳:47組155名
・文学部 10名
・教育人間科学部 2名
・経済学部 4名
・法学部 2名
・経営学部 116名
・国際政治経済学部 8名
・総合文化政策学部 4名
・理工学部 8名
・地球社会共生学部 1名
チーム名:イチブトゼンブ 参加者からのコメント
チーム名:イチブトゼンブ(田村真由さん(経営学部 経営学科4年)、井上晴騎さん(理工学部 数理サイエンス学科3年))
<最優秀賞・オーディエンス賞 受賞>
このたびは栄誉ある2つの賞を賜り、誠にありがとうございます。課題テーマであるJALマイレージバンク(JMB)とJAL Payの利用促進に留まらず、JALスカイメイトとのシナジー、提携ペイメント事業とのエコシステムまで視野に入れた包括的な施策として「社会課題解決のための金融教育メディアプラットフォーム」を提案しました。
準備段階では、「実現可能性をいかに担保するか」という大きな壁に対して、経営学部と理工学部という異なる背景を持つ2人で力を合わせ、常に二手先を見据えた仮説構築を徹底しました。その結果、特に意識した“三方良し”が高く評価され「最優秀賞」を受賞することができました。また、オーディエンスの「?」を想定し質疑応答にも備え、功を奏した結果「オーディエンス賞」も受賞できたことを大変嬉しく思います。
井上さんは2年前にAMCAに出場し入賞したことをきっかけに、ビジネスへの興味を深め、現在は建設テックの事業化に取り組んでいます。一方、田村さんは過去に運営側としてAMCAに関わった経験があり、今回参加者として受賞できたことに感慨深いものがありました。今後もAMCAを通じてアントレプレナーが多く輩出されることを願っています。
チーム名:イチブトゼンブ
チーム名:五十里麻子 チーム名:五十里麻子(五十里麻子さん(経営学部 マーケティング学科3年))
<クリエイティブ賞・マーケティング賞 受賞>
このたびは素敵な賞をいただき、ありがとうございます。もともとマーケティングに強い関心を抱き、学びを深めたいと考え、本学の経営マーケティング学科に入学しましたが、入学当初は周囲の学生のレベルの高い発表に圧倒され、自分に自信を持てなくなる時期もありました。そのような中で今回のAMCAが、将来的に携わりたいと強く思っていた航空会社に関するテーマであることを知り、思い切って個人での応募に挑戦しました。
今回「マーケティング賞」と「クリエイティブ賞」という2つの名誉ある賞を、それぞれの分野の第一線でご活躍される芳賀康浩教授(経営学部 マーケティング学科)と武井慶茂様に選んでいただき、大変嬉しかったとともに、大きな自信へとつながりました。
一方で、他のチームの発表は非常に完成度が高く、受賞は難しいのではないかと感じていたのも事実です。このような刺激的な環境で実際に企業でご活躍されている方に提案できたことは、私自身の大学生活の中でも忘れられない経験となりました。貴重な機会を設けてくださった皆さま、ありがとうございました。
チーム名:五十里麻子
黒澤崇氏(日本航空株式会社 マイレージ・ライフスタイル事業本部 マイレージ事業部 グループ長) 黒澤崇氏(日本航空株式会社 マイレージ・ライフスタイル事業本部 マイレージ事業部 グループ長)
これまでの青山学院大学とJALグループの長いお付き合いの中で、このたびAMCA2025に協力企業として参画いたしました。テーマとして取り上げていただいた「JAL Pay」は、JALペイメント・ポート株式会社が2023年11月にリブランドしたプリペイドカードのサービスです。多くの方にご利用ただきたいと考えていたターゲット層でもある学生の皆さまから、AMCA2025のテーマとしてご採用いただけたことを大変嬉しく思っております。
最初のオリエンテーションには多くの方にご参加いただき、真剣な眼差しで臆せずに質問される姿勢にAMCAの伝統と熱意を感じました。最終発表会に出場された8チームの皆さんは、独自の視点と若者らしい柔軟な発想に基づいた素晴らしいプレゼンテーションを披露されました。また、惜しくも最終発表には進まれなかったチームの皆さまの提案においても、仮説を立て、それに基づく企画など、これまでの自社の固定観念を見直すきっかけとなる多くの気付きを得る企画が多くありました。 ご参加いただいた皆さま、ならびにAMCAの実行委員の皆さま、心より感謝申し上げます。
黒澤崇氏(日本航空株式会社 マイレージ・ライフスタイル事業本部 マイレージ事業部 グループ長)
細野志麻氏(日本航空株式会社 経営戦略部付 産学連携担当 マネジャー) 細野志麻氏(日本航空株式会社 経営戦略部付 産学連携担当 マネジャー)
AMCA2025では、私どもも参画企業として多くの学びを得ることができました。コロナ禍を経て、私どもJALグループは航空事業の強みを生かし、マイルやライフインフラなどの非航空事業にも注力し、社会に価値を提供し続けることを目標としています。
今年は「若者にJALマイレージバンクに入会してもらい、キャッシュレス決済サービスであるJAL Payの若年層ユーザーを増やす」ことをテーマとした課題を提示しました。航空会社の非航空事業がテーマであったため、イメージしづらく難しいと感じた参加学生も多かったことと思います。そのような中、オリエンテーション・中間審査・最終発表を通じて、多くの方々が真剣に取り組み、質問や議論を重ねる姿勢に感銘を受けました。最終審査に進んだ8グループの皆さんは、JALのサービスを非常に良く研究され、さまざまな角度から仮説を立ててくださいました。
最優秀賞を受賞されたチームは、金融教育からのアプローチやJALスカイメイト利用のハードル解消にJAL Payを活用するなど、実現性の高い緻密な提案をしてくださいました。理路整然としたプレゼンテーションにも引き込まれました。 今回、惜しくも最終発表に進むことのできなかったチームも含め、すべての提案を拝見しましたが、どれも未来を動かすチカラに溢れた楽しいものでした。次世代とともに新たな価値の創造につながるこのような機会をいただき、私どもも大きなエネルギーを得ることができました。意欲的に取り組んでいただきました参加学生のみなさん、関係者のみなさんに心より感謝いたします。
細野志麻氏(日本航空株式会社 経営戦略部付 産学連携担当 マネジャー)
武井慶茂氏(ビーコンコミュニケーションズ株式会社 エグゼクティブクリエイティブディレクター) 武井慶茂氏(ビーコンコミュニケーションズ株式会社 エグゼクティブクリエイティブディレクター)
今年の課題企業は、日本を代表する航空会社「日本航空」のJALマイレージバンク(JMB)とJAL Payの加入・利用促進アイデアでした。2つのサービスの利用促進ということで、参加した皆さんは苦戦する部分もあったのではないかと思います。それでも、そのような難しい課題だからこそ、エントリーまで漕ぎ着けたチームは皆さん立派だと思いますし、そこから最終審査まで残ったチームは本当に素晴らしいと思います。実際、どのチームの提案も非常にオリジナリティとアイデアに溢れたものでした。
課題の難しさに怯むことなく、むしろ野心的で大きなビジョンの一部に課題を組み込んだ最優秀賞チームを始め、卒業旅行と課題を結びつけることで「長い期間でもマイルを貯めることができるかも」と可能性を感じさせてくれたチーム、若者に人気のプラットフォームで実現可能性の高い安定感のあるアイデアを披露してくれたチーム、プレゼンをまるでショーのように演出することで審査員を惹き込んだチーム、逆に10分間という時間の使い方がプロ顔負けに上手かったチームなど、本当に賞を選ぶのが難しく審査員としては悩ましかったですが、その反面、AMCAのレベルが確実に上がっていることが実感できて嬉しくもありました。
最後に、AMCAに参加してくれた全ての皆さん、ビジネスアワードという特性上、賞という形で明暗が分かれます。また、何かの事情で途中でエントリーを諦めた人もいるかと思います。ですが、どのような結果だったとしても自分の現在地を知ることができること、実際の企業の課題について思いを巡らせたことは経験となって皆さんを必ず進化させてくれていると思うので、これからの大学生活も挑戦することを忘れずに過ごしていただけたらと思います。長期間の取り組み、本当にお疲れさまでした。
武井慶茂氏(ビーコンコミュニケーションズ株式会社 エグゼクティブクリエイティブディレクター)
久保田進彦学部長(経営学部マーケティング学科 教授) 久保田進彦学部長(経営学部マーケティング学科 教授)
AMCA2025の最終報告会は、9月20日(土)の午後に開催されました。スケジュールを振り返ると、学生との初回ミーティングは2024年11月21日、日本航空の皆さまとは2024年2月20日がスタートであり、およそ10か月にわたるプロジェクトとなりました。
今年のAMCAは、規模の拡大ではなく質の向上を目標に掲げました。すでに多くの応募者を集めているため、さらなる大型化よりも、参加者の企画内容を高めることが重要だと考えたからです。この目標は十分に達成されました。審査員が誰もが頭を悩ませるほどの企画案が並び、AMCAにとって大きな進歩となりました。
AMCA2025は、多くの関係者の支えによって実現したものです。最後まで尽力してくれたプロジェクトメンバーの佐藤滉介さん、下河夏実さん、佐藤心海さん、脇屋大聖さん、数多くのミーティングにご協力くださった日本航空の皆さま、財政面を中心に支援をくださった経営学部同窓会の皆さま、多忙のなか学生への指導を惜しまなかった武井慶茂氏、そして、成功に向けて献身的に尽力された芳賀康浩教授に、この場をお借りして心より感謝申し上げたいと思います。
久保田進彦学部長(経営学部マーケティング学科 教授)
左から2番目:佐藤滉介さん(AMCA2025プロジェクトリーダー/経営学部マーケティング学科2年) 佐藤滉介さん(AMCA2025プロジェクトリーダー/経営学部マーケティング学科2年)
AMCA2025は、昨年10月頃にチームを発足し、約1年間にわたって企画・運営を行いました。今年度のテーマは、日本航空株式会社のご協力のもと、「若者にJALマイレージバンク(JMB)へ入会してもらい、さらにJAL Payを利用してもらおう!」というものでした。本学の寄付講座を通じてご縁のある日本航空株式会社の皆さまにご協力をいただき、学生ならではの視点からJMBの若年層への普及に向けたプランを検討する貴重な機会となりました。
今年度は「よりアカデミックなビジネスコンテストにする」という目標を掲げ、協力企業の選定から課題設定、広告・マーケティングセミナーの企画・実施に至るまで、試行錯誤を重ねながら取り組んできました。特にマーケティングセミナーでは、AMCA担当教員の芳賀康浩教授(経営学部 マーケティング学科)にご協力をいただき、マーケティングの基礎から実践的な考え方まで幅広く学ぶことができました。また、広告セミナーでは本学卒業生であり、広告業界でご活躍中の武井慶茂様にご登壇いただき、アイデアを形にする発想力や伝える力についてプランニングに直結する多くの学びを得ることができました。これらのセミナーを通じて、参加学生の発想やアプローチがより多角的で創造的なものへと発展していったと感じています。
最終発表では、中間審査を経て選出された8チーム26人の学生がどのチームも課題に真摯に向き合い、企業視点と消費者視点を両立させた完成度の高い発表が多く見られました。当日は、日本航空株式会社の皆さまをはじめとする審査員の方々やオーディエンスの皆さまからも非常に好意的な反応をいただき、運営メンバー一同、感謝と大きな達成感を得ることができました。
本イベントは、審査の結果として「最優秀賞」「マーケティング賞」「クリエイティブ賞」「オーディエンス賞」の4つの賞を設け、それぞれの観点から優れたプランを表彰しました。今年度も複数受賞を可能とし、特に評価された2チームがダブル受賞するという結果となりました。
AMCAは、多くの方々のご協力によって毎年開催を実現しているプロジェクトです。課題設定の段階から多大なるご支援を賜った日本航空株式会社の皆さま、セミナーにご協力くださった武井慶茂様、毎年お力添えをいただいている経営学部同窓会の皆さま、活動全体を通じて常に支えとなり道筋を示してくださった久保田進彦教授、芳賀康浩教授に、心より感謝申し上げます。また、運営に携わった学生メンバーにとっても、企画立案から本番当日までの一連の経験は、チームワークや課題解決力を養うかけがえのない学びの場となりました。
今後は次年度のプロジェクトメンバーに引き継ぎ、AMCA2026として新たな挑戦が始まります。これからも、学生が主体となって企業と学生を繋ぐ実践的な学びの場として発展し続けられるよう、皆さまの変わらぬご支援をお願い申し上げます。
左から2番目:佐藤滉介さん(AMCA2025プロジェクトリーダー/経営学部マーケティング学科2年) 


