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2024.05.31
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【教育人間科学部】北村文昭教授(心理学科)の最終講義を開催
2024年3月16日(土)、北村文昭教授(最終講義時)の最終講義を青山キャンパスにて開催しました。
対面形式での開催で、当日は青山キャンパス 17号館の大教室が満員になるほど、在学生・卒業生・教職員など多くの方が参加しました。コロナ禍という厳しい時代を乗り越えて、このように卒業生・修了生の皆さんとご一緒できる時間と場所ができたことを、心理学科一同、御礼申し上げます。
“ウィークタイズ(weak ties:人と人とのゆるやかなつながり)を大切に”といつもお話されていた北村先生のお言葉のとおり、最終講義と同日に行われた心理学科20周年後夜祭において、青山学院、そして心理学科にゆかりのある多くの方々との、ゆるやかで、温かいつながりを感じる一日となりました。
最終講義は『図と地から構築される世界』と題して講演しました。「図と地」はルビンという心理学者による知覚に関する重要な概念です。2つの領域が存在するとき、一方の領域が形として見え、もう一方が背景となります。この形となるものを図、背景となるものを「地」と呼びます。北村先生がこれまで携わってきた、実験室での視知覚の研究と、心理臨床の実践の双方を「図と地」の概念を用いて、見事にまとめあげました。北村先生が本学における研究や教育において大切にしてきたことを知ることができました。
中鉢路子助教(最終講義時)との対談、そしてコメンテーターとして上田琢哉教授(教育人間科学部 心理学科)からの質問を受けて、北村先生の心理学、そして心理臨床やクライエント(来談者)への想いの溢れる返答を伺いました。1997年に本学へ就任以来、北村先生は本学および心理学科のためにご尽力くださり、多くの学生・院生をご指導いただきました。
講義終了後に行ったセレモニーでは、北村ゼミの卒業生、修了生と在学生からのお祝いの言葉と、花束、記念品贈呈があり、小俣和義教授(教育人間科学部 心理学科)のご挨拶により閉会しました。
なお、北村先生はご退職後も現場での心理臨床活動を続けています。
参加者からのメッセージ(北村ゼミ第1期生)
この度は皆さまのこころ温かい運営、ありがとうございました。卒業生として関わることができとても幸せでした。また、懐かしい人たちと再会できたこと、若い同窓生と新たに出会えたことなど、思い出深い一日となりました。北村先生の嬉しそうな姿や涙ぐむ仕草も尊く、改めて北村先生は私の生涯の“推し様”だと認識しました。北村先生の研究室が青山学院大学からなくなってしまうのは寂しいですが、何かの折には北村ゼミ卒業生もご一緒できたら嬉しいです。