家坂光弥さん（理工学研究科博士前期課程 電気電子工学コース2年（学年は当時）・米山淳教授研究室所属）の研究発表が2015年度「日本知能ファジィ学会 奨励賞」を受賞しました。
同賞は、前年度に開催された「第30回 ファジィシステムシンポジウム」における研究発表で、同学会が、優秀であると同時に研究の進展が期待できると判断した若手研究者の研究発表に対して授与しているものです。2015年度は、2件に同賞がおくられました。
受賞対象となった研究発表は「日本語学習者のオノマトペ学習を支援するタブレット端末用アプリケーションの開発と有効性の評価」です。
同論文では、日本語学習者（主に、留学生などの日本語を母国語としない人たち）にとって、習得することが非常に難しい日本語のオノマトペ（雨が「ザーザー」、「しとしと」などの擬音語・擬声語・擬態語のこと）を学習するためのアプリケーションをタブレット端末上に開発し、日本語学習者に提供して「アプリの使いやすさ」と「オノマトペ学習の有効性」を検証しました。
アプリケーションには、オノマトペの辞書を組み込んで、オノマトペの意味や例文を確認できるようにするとともに、オノマトペの理解度をはかるテストも取り入れました。
家坂さんの研究は、これまで書籍でしか学ぶことのできなかったオノマトペをタブレット端末で学べるようにしたことに加え、開発したアプリの検証結果等を示したことが評価され、同賞に値すると認められました。

2015年9月3日（木）、電気通信大学で開催された「第31回 ファジィシステムシンポジウム」において、表彰式が行われました。