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2016.06.23

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須賀良介助教(理工・電気電子工)らが「電子情報通信学会平成27年度 論文賞」を受賞

須賀 良介助教(理工学部 電気電子工学科)らが、「電子情報通信学会平成27年度 論文賞」を受賞しました(共同研究者:橋本修理工学部教授、北川真也さん(当時:理工学研究科博士後期課程2年 橋本研究室所属))。

同賞は、電子情報通信学会が、表彰時期(例年5月)の前々年の10月から前年の9月までに電子情報通信学会の各ソサイエティが刊行している論文誌に掲載された論文の中で、同学会が、特に優秀と認めた論文を論文誌ごとに3編選んでおくるものです。
同賞を受賞した論文は、電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティの和文論文誌2014年12月号に掲載されました。


同賞を受賞した論文のタイトルは「電波吸収/反射切替板を用いたX帯アレーアンテナの電波反射低減効果に関する検討」で、同論文は、遠方から届く電波がアンテナに到達すると、その一部の電波は反射し周囲に散乱されます。この反射電波が、他の通信に影響を及ぼすことを減じるため、アンテナの近くに配置する金属板(反射板)に電波吸収機能を追加することを提案したものです。
電波を送受信する装置であるアンテナの特性を改善する手法として、反射板をアンテナの近くに配置する手法が広く知られていますが、改善効果を大きくするためにはある程度寸法の大きな反射板を必要とします。しかし、大きな反射板は他の通信等に影響を与える可能性があるため、須賀助教らは、反射板に電波吸収機能を追加した「電波吸収 / 反射切替板」を考案し、適宜、反射動作と吸収動作を切り替えることで他の通信への影響を低減させることを可能にしました。

2016年6月2日(木)、機械振興会館(東京・港区)において授賞式が行われました。

 *アレーアンテナ・・・複数の放射素子(アンテナ素子)を規則的に配列したアンテナのこと。放射素子の振幅・位相を電気的に制御できるため、特定の方向に対してだけ電波を集中させて放射、あるいは受信感度を高くするアンテナ指向性の制御を行える特徴がある。