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2022.12.13

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安西美玖さん(理工学研究科)が日本比較生理生化学会第44回高知大会で「Good Video賞」を受賞

安西美玖さん(理工学研究科理工学専攻生命科学コース博士前期課程1年・平田普三教授脳科学研究室)は2022年11月26日(土)〜27日(日)に高知県立県民文化ホールで開催された日本比較生理生化学会第44回高知大会 で「Functional hybrid receptor composed of GlyR and GABAAR subunits」と題して 、抑制情報を担う受容体分子の新しい使われ方に関する英語発表を行い、大会前からの事前ビデオ発表を含め高い評価を受け、Good Video賞を受賞 しました。

アミノ酸の一種であるグリシンは神経細胞の興奮を抑える働きがあり、近年は睡眠の質を高める効果があるサプリとしても使われています。同様にアミノ酸の一種であるGABAは神経活動の抑制を介して、ストレスを緩和するとして、食品やサプリに配合されています。グリシンとGABAはそれぞれ、グリシン受容体、GABA受容体とよばれる分子に結合して独立にはたらきます。安西さんはこれらの受容体分子を組み合わせてはたらかせることで、グリシンとGABAの両方ではたらく受容体を提案しました。安西さんの英語での発表は、アイデアの斬新さと研究成果の明快さに加え、有望な将来展望とわかりやすい説明が高く評価され、優秀な発表に授与されるGood Video賞に選ばれました。