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2023.01.16

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和智昭英さん(理工学研究科)が12th TSME-International Conference on Mechanical Engineeringで「Best Paper Award」を受賞

2022年12月13日~16日にタイ・プーケットとオンラインで行われた国際会議12th TSME-International Conference on Mechanical Engineering 2022 において、和智昭英さん(理工学研究科理工学専攻機械創造コース博士前期課程2年・菅原佳城教授機械制御研究室)がBest Paper Awardを受賞しました。

和智さんの受賞論文タイトルは、「Study on Vibration Damping Mechanism of Granular Impact Damper by Particle Method Analysis and Experiments」 で、産業界において普及が期待される粒状体衝撃ダンパーに関する研究報告です。粒状体衝撃ダンパーは容器内に粒状体を封入し、封入された粒子同士、また粒子と壁との衝突によりエネルギーを音や熱に変換して、機器の破損や安全性低下の原因となる振動を抑制する装置です。比較的構成が単純であるため、従来のオイルダンパーなどと比較してメンテナンス性に優れているなどの利点があります。

和智さんは本研究で、粒状体衝撃ダンパーを対象とした解析モデル新たに構築し、数値解析を行うことで粒状体衝撃ダンパーの作動特性を明らかにしました。さらに本研究では、高速度カメラを用いて粒状体衝撃ダンパー内部を撮影し、画像解析技術を活用して装置の制振メカニズムを明らかにしました。これらの研究成果は、粒状体衝撃ダンパーの設計に有益な知見を与えるものであり、その新規性と独自性が評価され同賞の受賞に至りました。