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2026.04.01

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組織名:在学生の皆様へ

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タグ:大学からのお知らせ, 学長

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2026年度入学式を挙行

2026年4月1日(水)、青山キャンパスの青山学院記念館にて、2026年度入学式を執り行いました。
稲積宏誠学長がお祝いの式辞を、山本与志春院長が告辞を述べました。

稲積宏誠学長による式辞

稲積宏誠学長・式辞

ご入学おめでとうございます。青山学院大学は皆さんを心より歓迎いたします。

気持ちを新たに、「青山学院大学の理念」を見てみましょう。「青山学院大学は、〈青山学院教育方針〉に立脚した、神と人とに仕え社会に貢献する〈地の塩、世の光〉としての教育研究共同体である。」この〈地の塩、世の光〉は新約聖書マタイによる福音書からとられた言葉であり、学院のスクール・モットーともなっています。「本学は、地球規模の視野にもとづく正しい認識をもって、自ら問題を発見し解決する知恵と力を持つ人材を育成する。」ここでは、本学における教育がグローバルな視点を持つことが謳われ、受け身ではなく自ら学ぼうとする姿勢を重視していることが示されています。そして、その方法としては、「それは、人類への奉仕をめざす自由で幅広い学問研究を通してなされる」と続きます。

稲積宏誠学長による式辞

そこで、学問研究、そもそも学ぶということを改めて考えることにします。これまで皆さんは、与えられた問いに対して「正解のある世界」で学んできたはずです。しかし大学では、与えられた問いではなく、その問いそのものを、自分で立てることが求められます。このことはよく耳にすることですね。では、その大学という学びの場、そのものの成り立ちについても、考えてみることにします。皆さんも志望校として考えてきたであろう国立大学は、国がつくった大学です。社会や国家を支える人材を育てるという使命を持っています。だから、多額の税金が投入されることになります。

一方、私立大学は、「人」が「建学の精神」に基づいてつくった大学です。青山学院大学は、ドーラ・E・スクーンメーカー、ジュリアス・ソーパー、ロバート・S・マクレイの3名の宣教師によって創設された3つの学校をその源流とする青山学院を母体として1949年に新制大学として開設されました。もちろん、国や社会への貢献もあり、税金も投入されますが、私立大学の根本となるルールのことを「寄附行為」と呼ぶように、こういう学校をつくりたいという志にもとづく個々の奉仕によってつくられたものなのです。またそれは、「人はどう生きるべきか」「何を学ぶべきか」という問いから出発した学びの場としての歴史とも言えます。まさに、私立大学は、つくった人、それに賛同する人、運営する人、研究する人、教育する人、学ぶ人、それぞれが人としての関わりの中で生まれ、育てられたコミュニティーなのです。

皆さんは、あまり気にせずに、自分の行きたい大学、行くことのできる大学としてさまざまな大学を見てきたのでしょうが、そもそも、それぞれが独自の成り立ちそもっているのです。国や社会のために学ぶ、という考え方はもちろん重要です。しかし私立大学は、その前に問いかけます。「あなた自身は、どう生きたいのか」と。

人が、人として豊かに生きるために学ぶ。自分の人生をより深く、より広くしていくために学ぶ。ただし、自ら豊かに生きるためには自らを取り巻く多くの人たちも豊かでなければならない。その結果、社会に価値をもたらすことになります。これが、私立大学に関わる人すべてにとっての重要な考え方です。どのようにすれば豊かに生きられるのか、どのような価値をもたらそうとするのか、その内容にこそ私立大学それぞれの建学の精神が宿ることになります。本学においてそれを具現化するものが、まさにサーバント・リーダーとしての姿です。サーバントとリーダー、一見対極をなす2つの要素を併せ持つ人物像、ここに青山学院の目指す姿があります。

これは皆さんがこれから取り組む大学での専門分野の学びのなかで、部やサークルでの活動やそこでの出会いの中で、また広く大学を超えた社会とのかかわりの中で実践されるものです。すぐに答えは出なくても構いません。むしろ、簡単に答えが出ない問いに向き合うことこそが、大学での学びです。どうか、自分の人生を起点にして多くのことに取り組んでください。誰かに与えられた目標ではなく、「自分は納得できるか」「自分はどうありたいか」自分自身の問いを持ってください。その問いを持った人が、結果として社会を支え、新しい価値を生み出していくのだと思います。

皆さんのこれからの4年間が、単に知識を増やす時間ではなく、「自分とは何か」を考える時間になることを、心から願っています。

あらためてご入学、おめでとうございます。